用語集
17 生き人形～終わらない怪奇～
いや、長い話をありがとうございました。
もしかすると、好みではなかったかもしれないけど、なぜか今日はこの話をしたくなって申し上げました。
この話は今回ここだけですよ？他ではやりません。テレビでもこんな長い時間できないもん。
それから、話しの中で写真の話をしましたよね？実はそれスライドにとってあるんですよ。
これ心霊写真とは違った意味で、ちょっと怖いです。他ではもう見ることはないと思います。出さないですから。
今日は特別にお見せしますね。神社が断る写真がどんな写真か見てやって下さい。
これは関係者ならわかるし、みなさんもわかるかもしれないけど、非常に怖いです。
撮った覚えがない。125センチの少女人形っていうのはこの子です。髪の毛も伸びてる。
彼が今うちでマネージャーをしている木村という男なんだけど、彼とは舞台なんてやった事はないんだ。
彼は一回も舞台にのった事はないんですよ。彼と人形とは芝居をした事がないんですよ。
わたしは人形と芝居してるんですけど、ありえないんだ。この写真。
舞台の時の写真を撮りに来るのは大体うちのスタッフで、カノウさんという人しかいないんですよ。でも彼も撮ってないっていう。
じゃあ一体誰が撮ったのかですよ..。未だにわからない。
さっきも言ったかもしれないけど、東京タワーの下のテレビ東京から電話がきたんですよ。
今そこはセンターになってますけど、そこから電話がきたんです。
『稲川さんの人形がたまたま美術の片付けをしたら出てきました』って。
その時、みんな気づいたんですよ。
この人形なんですが、頭は一つなんですが早変わりをするんで胴体が２つあるんですよ。
ところが、少女人形少女人形って思ってるから、我々はそれをすっかり忘れてたんです。
それで、テレビ東京から胴体がありましたって電話がきたんだけど、
テレビでは早変わりはやってないはずだから、スペアを持っていっていないはずなんだ。
それと同時にね、あんなに昔の大昔の人形の胴体を私の人形だって言える人っていないと思うんだな..。
倉庫にはたくさんの物があるのにおかしいじゃない。
私だってわからないし。そのスペアの胴体の事は忘れてたもの。
それで、テレビ東京に再度連絡しましたよ。
そしたら連絡した人がわからない。私のところへ電話をくれたのが誰かかわからない。
それに、美術倉庫もないって言うんです。
不思議ですよね..。これがその人形です。
私もしばらくぶりに顔を見ましたよ。だって写真がないんだもん。ポスターも捨てちゃったし。
この人形もどこにいるのかわからないし。しばらくぶりに顔を見ましたよ。
これから先も出すことはないと思いますので、よく見てやって下さい。
今日長いお話しに付き合ってくれたみなさんにだけ、これをお見せ致します。
こんな不思議な人形もいるんですよね..。
それで、きっとこれから先も不思議な話は続くんじゃないかなあ..。
そんな感じがします。その後のその後のその後のその後その後ですか..
