殺人現場に住む男 - 大島てる

「自宅が大島てるに載っている。迷惑だから削除してくれ。」
という抗議な寄せられました。

「殺人事件現場として載せられている。
そのことは間違いはないけれど、自宅で売ったり貸したりするつもりはない。」
ということでした。

私としては、本当に売るつもりも貸すつもりがないということを確認する術はありません。
「大島てるから削除された途端に安く買い叩かれることもないだろう」と、売ったり貸したりすることもあるかもしれない。
そうなると、何も知らずに殺人事件現場を買ってしまう人がでてくるかもしれない。

そういったことを考えると「記事の削除は出来ない」と、その話しを突っぱねました。

そうすると、
「たんに売るつもりも貸すつもりもないわけではなく、建て替えをしたんだと。当時の殺人事件現場になった建物はもうないんだと。」
続けて抗議をしてきました。

私は「土地自体が問題なのだから、建て替えしたから問題ないと御破算にはならない」と突っぱねました。

さらにいえば、売るつもりも貸すつもりもなく建て替えたと言っても、
そういう殺人事件現場になった場所の近く、地区には住みたくないという人もいるわけですから、
そういう方の為にも、ここで殺人事件があったということは記録し続けていくしかない。そのように伝えました。

ただその時にクレーマーの名前が気になりました。
どこかで聞いた名前だなあと思ったんです。
よくよく調べてみると、そのクレーマーは、そこで殺人を犯した犯人だったのです。

犯人自身が「自宅が殺人事件現場になっている。迷惑だから削除してくれ。」と、
クレームを寄せてきたわけです。

ではなぜ刑務所へ行っていないのかといいますと、
その人は精神鑑定の結果不起訴になったというわけで…
裁判で不起訴になった以前に、そもそも裁判にもかけられていなかったわけです。

ですから物凄く昔の殺人事件というわけではなくて、
あまり時間の経過していない犯人が、刑務所に行くこともなく、引き続きその家に住み続けていると。

そしてビリヤードをしたりPCをしたり日常生活を営んでいて、その過程で大島てるを見て、
私にクレームを突きつけてきたというわけです。

これを私は無視したわけですが、なにしろ相手は殺人犯ですから、非常に心配です。

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