女だけで無人島生活 - いとうあさこ
七、八年くらい前になるんですけど、番組の企画で半年間ほど無人島で生活するというのがあったんです。 それで二、三ヶ月も過ぎた頃、みんな食料も無いですし、そのへんに生えている草を食べたり皆鬱々として早く島から出たいという気持ちがピークに達していたんだと思います。 そんな時にいつもは360度見渡せる海に、大きな船が通るのが見えたんです。 番組的には絶対NGなんですけど気持ち的に極限だったこともあって皆で草を集めて狼煙をたいて、SOS、SOSと助けを求めたんです。 ニ、三十分ほどそういうことをやっていたら、船が向きを変えてこっちにやってきてくれたんです。 (はぁ、これで助かった)と思って船がだいぶ近づいてきた時に船乗りさんでしょうかね、四人くらいが海に降りてこちらにやってきてくれたんです。 それで良かった良かったと皆で言ってたら、島の影で待機していたスタッフのボートがやってきて、船の人と揉め始めたんです。 それでスタッフさんが相手の船に乗って、相手に何か渡しているのが見えたんです。 それをきっかけにしてこちらに向かってきていた船乗りさん達も皆戻っていってしまったんです。 私達も助かると思っていましたし、何が起こったのか唖然としていたんですね。 そしたらそのスタッフさんが戻ってきて説明を受けたんですけど、どうやらそれは海賊船だったと。 ただ助けに来てくれたわけじゃなくて、裸同然の女子がたくさん居るということで襲いに来ていたんですね。






