こけしの秘密 - カンニング竹山
東北物産品の中にこけしというものがありますよね。
あれって全てが無表情に作られているんです。
それでもともとこけしは何かと言いますと、これは皆さんも知っている方が多いと思うんですが、
東北地方の農村部で昔生活が出来なくなった時に子供を捨てたり、子供を殺してしまったり
そういうことがあった後に供養として親がこけしを作ったり彫ったりしたという話があるんです。
ですから名前も字の通り、子供を消すということでこけし(子消し)。
じゃあ何故こけしは今残っているものも含めて無表情なのか。
これはかつてある女性の方が子供を雪山に捨てました。
そしてその女性は自分でこけしを彫ったんです。
でもそれを捨てるのは無念がありましたからにこやかな可愛い顔で彫ったんです。
可愛らしい顔ですと、その後も飾っておけますからね。
それを飾っておきますと、一晩経った翌朝、にこやかに彫ったこけしが怒りの表情に変わっていたんです。
でも昨日の夜は多少お酒を呑んだりもしたことで、もしかしたら自分のミスかもしれないと、一度こけしの顔を消してまた新たにこけしを彫ったんです。
そのこけしも笑顔で可愛らしく彫りました。
そうしますとまた翌朝、こけしの表情がまた怒りの表情に変わっています。
これは恐ろしいということで、その女性はこけしを焼き捨てたんです。
それから約一年後、その女性はまた身ごもります。
でも今度はきちんと出産までいくわけです。
ところがえらい難産になります。
大量の出血もありました。
でも苦労してやっと子供の頭が自分の体から出てきます。
おぎゃーと赤ちゃんが泣いた顔を見た時にその赤ん坊の顔はあの恐怖のこけしの怒り顔と全く同じだったんです。
大量に出血があったこともあり、そのお母さんはその場で亡くなってしまいます。
それ以降こけしの顔は無表情でなければならないということで、今でもこけしは無表情なんです。
信じるか信じないかはアナタ次第です。