ポキリ

181 :十三墓 :2006/08/12(土) 02:02:18 ID:xvhF4y7LO
これは僕の高校の副担任に聞いた話です。 
副担任は(A先生として置きます)は相当な登山好きで、学校が休みに入るとしょっちゅう山に出かけていました。 
ある年の夏、北アルプスをグループで縦走していたA先生は、山頂近くの万年雪の中からマネキンのような物が突き出しているのを見つけました。 
近づいてみると、案の定コチコチに凍った人間の死体でした。 
グループ内で相談し、二名程が近くの山小屋まで走り残りのメンバーで死体を担いで下山することになりました。 
ジャンケンで担ぐ順番を決め、交代交代担ぎながら下山していきました。 
「死体は、ゆっくりと解凍していき柔らかくなり 
段々重さが増していくような気がした」とA先生は言っていました。 
やっと麓に到着し、A先生がホッとした瞬間 
ポキリ 
と音がし、伸ひたまま固まっていた両手がまるで抱きつくように垂れ下がってきて 
さすがにA先生も腰を抜かしへたりこんでしまったそうです。 
あまりのタイミングの良さに 
「死体に気に入られたな」とか言われたそうです 

ちなみに今でも有名な山では大抵死体下ろしのバイトがあるそうですが 
確認は取れませんでした。 

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