入ってきたもの

153 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/02/19 14:42

これってなんだったんだろ?
消防のころ、我が家ではよく電気のブレーカーが飛んでいた。 
そんなことも日常茶飯事になっていたある日の夜、俺たち3人兄弟は 
子供部屋で寝ていた。

夜中に急にパチっと目が覚めて部屋が真っ暗な事に気づいた。 
当時結構チキンだった俺は豆球がついてないと怖くて寝られず、部屋が真っ暗ってのは 
ありえない状況だった。 
(うぉー、こえーよ)と思っていると、階段をどたどたと駆け上がってくる足音がした。 
俺は(あ、又ブレーカーが落ちたから親父が上げに行ってくれたんだ!)と思った。 
その足音はどたどたとそのまま俺たちの部屋の前で止まり、「がちゃ」とドアを開け、 
部屋に入ってきた。 
ドアの横にある窓からは俺んち隣の旅館の外灯の明かりがくっきりと差し込んでいて、 
いつもならその明かりで人の顔は確実に見えるんだけど、そのとき入ってきたそいつは 
人の形をしているだけで、全身真っ黒。 
瞬間なぜか、「やばい、おきてる事がばれたら殺される!!」と思って思わず布団で顔を隠した。 
そいつは床に布団しいて寝ている(俺はベッド)二人の弟の周りをぐるぐる走り、 
時々とまってはペシペシペシッと何かを叩いている様だった。 
そのうち目を覚ましそうになった弟たちが、「もー、兄ちゃんやめろよ~」 
といってそいつを振り払った。 
3回ぐらい振り払ったところで、その真っ黒な人影はまたどたどたと部屋から出て行き、 
階段を駆け下っていった。

朝、弟たちに夜中に変な事すんなと怒られ、両親に濡れ衣であることを説明したが、日ごろそんないたずらばかりしていた俺の 
いう事は信じてもらえなかった。 
ちなみに、一応両親が俺の話を聞いた後家中調べてみたが、玄関も窓も全て鍵がかかっていて、 
誰かが出入りしたようなあとはなかったらしい。

いまだに謎。なんだったんだろう。 
長文スマソ

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