大きいおじちゃん

364 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/05/09 14:36
姉貴から五年程前に聞いた話。

 盆近くのある夏の夜、薄暗い洗面所で2歳になる姉貴の娘が
激しく怯えて泣き出したんだそうだ。姉貴が娘に聞いて
みると「大きいおじちゃんがいた!」とのこと。それから
も夕暮れ時の玄関や廊下の奥で、その子は「大きいおじちゃん
がいる!」と言って泣き出したらしい。その子が大きい
おじちゃんを見るのは、決まって薄暗い場所だったそうだ。
当然、姉貴には何も見えず「やば!この家、何かにとり憑かれ
てるかも。」と思って焦ったという。
 その盆に姉貴は娘を連れて実家に帰った。姉貴が仏壇に線香を
あげようとしたそのとき、仏壇に置いてあった親父(12年前に
他界)の写真を見て、娘が「あっ!大きいおじちゃんだ。」と
言ったという。姉貴はそれを聞いて、びっくりすると同時に
「とうちゃんが来てたんだ。」と安心したそうだ。

以上、ネタっぽいけどすべて実話です。盆過ぎに姉が
電話してきて「とうちゃん来たよ!」と興奮気味に話して
くれたのを覚えています。 

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