歩く坊さん

158 本当にあった怖い名無し sage 2011/04/27(水) 04:53:11.07 ID:sdACPLCD0
一昨日体験?目撃?した出来事なんですが、自分は本当に怖かったんですが 
つたない文章でうまく伝わらなければごめんなさい。 

京都の鞍馬寺に観光に行ったんですが、鞍馬山の参道途中ですっごい雨がザーッと降ってきました。 
友達と二人で傘もなかったので、ワーッと木陰を伝って小走りに参道を駆け上がると 
途中で小屋というか庵というか、小さなお堂のようなところを見つけたんで、 
その屋根の下に逃げ込みました。 
二人で「止むかなぁ」などと空を見上げていると、突然背後でガタッ!!と 
お堂の小さな木戸が開きました。びっくりして振り向くとお寺の関係者の方のようないでたちの、 
お坊さんの格好にジャンパーを肩に羽織った40歳くらいの男性が出てきました。 
中で何か作業中だったのか、私たちは「あ、すいません」と頭を下げると、男性も軽く会釈して空を見上げると、 
雨の中を歩いて出て行かれました。 
私たちは「お寺の人はこんなお天気でも大変だねー」と男性を見送っていたのですが、 
男性は下り坂の勾配を無視するように、真っ直ぐに歩いていきます。 
透明な板があるように、次第に明らかに宙を歩いた状態で真っ直ぐ真っ直ぐ、林の中を遠ざかって行きます。 


友達も私も何をどうお互いに言い合えばいいのか言葉に窮する程驚き、ただそれを見ながら 
「えー・・」「え?え?」と顔を見合わせるのですが、男性はずーっと空中?をそのまま歩いて行ったかと思うと、 
突然私たちは後ろから声をかけられました。 
「はいよーー、やま---びこーーー  やまーーーびこーーーーーーー」 
今度は二人で軽く悲鳴を上げて振る向くと、件の男性がにやにやと冗談ぽく笑いながら、 
「たいそう驚きはったね」 
と言い、私の肩をぽんと叩いて、今度は普通に参道を歩いて降りていきました。 

上手く表現できたかは分かりませんが、私自身が実際に体験した始終です・・・。 

蛇足かもしれませんがその帰り道、京阪電車の中で 
おじさんが私たちの前に来て、バッと床に転がって私たちを見上げながら 
「あほんだら!!ズックはいとるで、ぼぼ見えへんで!!あほんだらぼけ!!ぼぼみさせ!!」と 
叫んで唾を吐いて立ちあがって行ってしまいました。 
昨日は良くない気のめぐりにでも巻かれていたのでしょうか 

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