超能力

140:名無しさん@おーぷん:14/07/12(土)11:16:53 ID:Jm2onEtRb ×

今から30年以上前
俺が小学生だった頃の話
小学1年になった時、入学した小学校に体育館が新築された
地元の婦人会とPTA合同のママさんバレーのクラブも結成され、体育館は放課後もフル稼働だった
んなもんで、俺が6年生になる頃には、授業やママさんバレーで打ち上げてしまったボールが天井板に
5~6個挟まって取れなくなっていた
体育館の天井は放熱の為か波状になっていて、勢い良く当ったボールがすっぽり挟まってしまうのだ
もちろん、脚立なんかで届く高さではなく、専門業者を呼ばなければならないので放置してあった
ある時、雨が降って急遽体育館を使う事になった日、授業が始まる少し前
クラスでお調子者だったF君が「俺、超能力があるんだ」と言い出しニヤニヤしながら
右手の掌を一杯に広げて天井に向け「はぁーーーーーっ!キェェェェッ!」っと気合を入れて突き上げた
上を見ると、例の天井に挟まったバレーボール・・・F君が念力でボールを天井に押し付けてると言う事らしい
その場に居たクラスの連中は大笑い
ところが、突然体育館のブレーカーが落ちて照明が消え、薄暗い中、バタバタと体育館の床に何かブチ当てられる音が響いた
先生がやって来て配電盤のスイッチを入れるまで、皆出入口まで逃げていた
音の正体はバレーボール、天井に挟まっていたボールがその時全て床に転がっていた
もちろんF君の超能力とかではない、当のF君本人は半べそかいていた
偶然ブレーカーが落ちて、偶然ボールが落ちたのだろうか?一度に全部?

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