天井裏のおじさん

965 :本当にあった怖い名無し:2008/10/30(木) 00:28:07 ID:uPlh/9U10
幼稚園だったある日に寝てたら、突然誰かにつり上げられてビックリした。 
慌てて目を開いたら、真下に布団で寝ている自分がいて、それがドンドン遠ざかっていった。
(つまり、自分が天井につり上げられていく)
で、天井にドンとあたって、ずぶずぶって天井に埋まりこんで天井裏に。 
狭くて暗くて明かりがないのに、薄暗い空間でつぶされるような圧迫を感じて、 
それでもがいてふっと振り返ったら、得体の知れない口が大きなおじさんが、にまぁって笑った。 

そのおじさんと、天井裏でずっと一緒で、臭くて、ねばついてて、泣きそうで、怖くて怖くて、
ふっとみると、家族全員が天井裏におなじように吊り上げられていた。 
怖くて怖くて、それなのにいつの間にか寝ていて、
ふっと目が覚めたら朝になってて、布団にうつぶせに寝ていた。 

ビックリして一階に降りたら、家族全員がすごく神妙な顔つきで、妹がぶるぶる震えて泣いた。 
父さんは無言だったけれど、目で『おまえもだったか』って言われたのがわかった。
その場で家族全員で荷物をまとめて、ひとまず母の実家に逃げた。 

その家には二度と戻ることなく、
父が引っ越しして新しい貸家を借りて、荷物は全部業者に頼んで移してもらった。 

今でも、何だったかわからないけれど、 
それからおいらの家族は、成人するまで一つの部屋に寝るようになった。

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