カレンダー

163 名前:本当にあった怖い名無し :2005/06/28(火) 12:17:45 ID:QbbFtW6l0

3年前の12月頃の話。 
俺と友人は久しぶりに再会して朝まで飲み明かしていた。 
ふと時間を見るともう夜中の3時、そろそろ寝ようかと思っていると 
「ピンポーン」と玄関のベルがなった。 
こんな時間になんだ~?と思って友人が玄関を開けると 
見知らぬオジサンがいた。 
「今カレンダーを無料でお配りしてるのでよかったらどうぞ」 
といって静かに階段を下りていった。 
友人「そろそろ新年度だし○○新聞の人が配ってるのかな?」 
俺「そうじゃない?まぁラッキーじゃん(笑)」とそのときは何も感じなかった。 
俺「あれ?これ8月までしかないよ?」おかしいと思って聞いてみると 
友人「まじ?(笑)俺9月の初めから海外に留学するんだ。ちょうどいいじゃん」と冗談交じりで言っていた 
なにか気持ち悪いと俺は感じたがそのときは何も言わなかった。 

そして時間は経ち。あの日友人と飲んでからだいたい1年経つころ。 
ふと友人のことを思い出して電話をしてみることにした。海外のことなど聞いてみたかったからな。 
「トゥルルルル・・・・ガチャ。」 
俺「もしもし○○(友人)?久しぶり元気か~?」と聞いてみるとおばさんの声がした。 
俺「あれ?」と言葉に詰まっていると 
おばさん「○○(友人)の母です。」なんで母親がでるんだ~?一緒に言ったのかなと思って聞いてみようとしたら、 
俺は頭が白くなり言葉を失った。 
○○は空港に向かう途中交通事故に巻き込まれ亡くなったらしい。 
亡くなった日は8月31日。 
俺は一瞬にしてあのカレンダーを思い出し、鳥肌が全身を走った。 
あれはただの偶然だったのだろうか。 

前の話へ

次の話へ