バチンッ

108 :本当にあった怖い名無し :05/02/03 20:14:04 ID:k/zmIi8E0
不思議な体験があったので書かせてもらいます。 

疲れて帰宅した俺は、風呂と飯を早々に済ませてさっさと寝ることにした。 
相当疲れていた為か床に就くや、すぐに眠ることが出来た。 

どの位経った頃か、ふと目が覚めてしまった。 
疲れているのに途中で起きてしまい機嫌が悪い。 
とっとと眠ってしまおうとそのまま目を閉じた瞬間、なんとも言えない 
物凄い恐怖心が俺を襲った。 
「なんだ?怖ぇ~。さっきまでなんとも無かったのに…」何が怖いのかも分からない、 
急に来た謎の感覚にただただ目を瞑り耐えるしかなかった。 
と、その時。 

「バチンッ」 

大きな音がしたような気がした。 
「バチン!?気のせいだ。そうでなきゃ木の軋む音だ!」そう思い込む様に努める。 
しかし、それを否定するかの様に「バチンッ! バチンッ!」と音の数は多くなっている。 
未だ得体の知れない恐怖が身を包んでいる。 
今や部屋中に鳴り響く音の中、俺の何かが訴える「目を開けるな!見るな!」 

…ふとまた目が覚める。今度は朝だ、どうやらいつの間にか眠ってしまったらしい。 
あの時何があったのかは分からない。あれはラップ現象というものだったのだろうか? 
何かが居たのだろうか? いや、もしかしたら俺の想像や夢だったのか? 
出来ればそういったもので終わらしたい。 
ただ、一つだけ確かなこと。・・・怖かった。

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