愛宕山
555 :~(m~-~)m:05/01/10 19:53:52 ID:BkrX4JLy
551の従姉妹の体験談2
そして、その従姉妹にその話を聞いた日に、もう一つ霊関係の話を聞きました。
部屋で写真を見てたら、従姉妹が座り込んで変な苦い顔をしているのを見つけ、さらにコメントに【お化けが出た~…】と書いてあった。
話を聞いてみると、従姉妹と彼氏が、友達カップルと四人で、愛宕山に行った時に撮った写真だった。従姉妹はY、その彼氏はMと致します。
従姉妹達はその日、愛宕山へ登り、まあブラブラとしていた。
途中で、従姉妹が夏にもかかわらず寒くて、頭が重くなって具合が悪くなったそうだ。それと、同時に友達の女の子が、
『ねえ…もう、下りよっか…帰ろうね…』
と、何かを心配する様な言い方をした。その子は、うちの従姉妹より霊感が有るとみんなは知っていたので、従姉妹の具合の様子とをふまえ、すぐに山を下りた。
途中、後ろが気になったが、霊感の強い子が、
『後ろは見ちゃダメだよ…。』
と言うので、誰一人振り返らなかった。もちろん終始無言で…。
鳥居をくぐり、少し歩いた時点で、足を止めた、霊感の強い子は、『もう大丈夫…』と言ってホッとした様子だったらしい。そして、従姉妹は体調は良くなっていた。
みんなは、何だったの?と、霊感が強い子に聞いてみた。
霊感が強い子は、こう話を始めた…
『さっき、帰ろうって言った場所で、Yちゃん具合悪くなったでしょう…。あの時、若い女性の幽霊が木の陰からこっちを見てたの…。』
『まあ、こっちを見てたと言うよりは、Yちゃん達をね…。そして、少しずつ寄って来たんだ…。だから、ヤバイと思って帰ろうって言ったの…。』
『でもね、山を下りる途中ずっと後ろに付いてくるの…振り返らなかったからよかったけど…』
『でね、あの女の霊は、YちゃんとM君が仲良くしてるから、それを妬んでたみたい…M君を狙っていたみたいだよ…だから、Yちゃんから、M君を奪おうとしてたらしい…』
『でも、もう大丈夫だよ。まだ、あの鳥居の所に居るけど、あそこからは出られないらしい。ほら…あそこに居るよ…こっちを見てる…』
従姉妹達には見えないが、従姉妹のYは、何かが居るその気配は分かったらしい。
そして、霊感が強い子は、最後にこう言ったそうだ…
『あの子、凄く悲しそうな顔してる…きっとM君みたいな彼が居たんだね…生きていた頃に…心残りなんだね…』
うちの従姉妹から言わせると、人の物(者)取るな~とキレたらしいが、俺にはなんか切ない気がした話でした。