火のついた煙草

493 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/03 19:02
村の年寄りに聞いた話。 
山中で土砂降りの雨に見舞われ、避難するために大きな木の下へ。 
どんよりとして重たげな雲を眺めるうちに、いつしか時の経つのを忘れてしまった。 
ふと我に返ると、いつの間にか雨は止んでおり、雲の隙間から薄日が差している。 
歩み出そうとして、火のついた煙草を指の間に挟んでいるのに気が付いた。 
生まれてこのかた、煙草を吸った事などないのに…

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