ボランティア
146 :本当にあった怖い名無し:04/09/17 22:21:39 ID:RqjvZ9Kv
今年の夏の話です。
私は新潟県に住んでいるのですが、幸いにも洪水の被害には遭いませんでした。
水がひいてから一週間ほど経った頃、当時仕事を辞めていた私はボランティアに参加する事にしました。
流れとしては
1.本部でボランティアに申請・登録する。
2.本部が、被災者から受けた援助要請について参加者を募る。
3.登録した人間が数人でチームを組み、現場に向かう。
といった感じです。
私も本部で申請・登録し、何人かでチームを組み現場に向かう事となりました。
本部の説明によると、そこは一人暮らしをしているお婆さん宅で、浸水した畳を片付けて欲しいとの事。
事前に電話を入れたのですが繋がらず。まあ、状況が状況なのでとりあえずお宅へ。
リーダーの男性が「○○さーん!ボランティアのものですが!」と声をかけたのですが返事がありません。
何度か呼んでも反応がないので、戸に手をかけましたが開きません。すると近所の方が声をかけてきました。
「そこの家、もう半年以上前から空き家だよ」
そこのお婆さんは近所付き合いもなく、誰も行方を知らないとの事。
仕方がないので引き上げ、他の現場に向かう事にしましたが、今でもたまに考えます。
「では援助を要請したのは誰だったのか?」と。