遠距離恋愛の彼女

691 名前:king of 100 stories :03/04/04 19:22
私の知人から聞いた話・・・ 
その知人のそのまた知人Aはその昔大阪で仕事を持ち、そのAの彼女は東京で2人は遠距離恋愛をしていた。 
その年の夏になって彼女は久しぶりに大阪のAの元へ行く事になった。 
そしてその前日の夜、Aは夢を見た・・・ 

片腕片足、そして頭半分しかなくしかも脳味噌が垂れている彼女がAに向かって手を振っているのだが、 
Aはなぜかただ突っ立っていることしかできず、それが悲しいのかただ泣いているだけ。 
やがて彼女はAから離れ、やがて消えていった・・・ 

翌朝、Aは嫌な夢を見たもんだなと思いつつも、会社へ向かい、ほどなくして仕事は終わった。 
その日の夜彼女が来るわけだが、帰宅してまもなく彼女の母親から電話が入ってきた。 

そう、その日は1985年8月12日、群馬県御巣鷹山中に日航機が墜落し、彼女はそれに搭乗してたのだという・・・ 
数日後、Aが御巣鷹のふもとで見たのは、そう、右手右足、そして脳味噌が垂れた右頭部しかない彼女の遺体だった・・・ 

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