父親はアイスが好き

537 :豚骨Jr:2009/12/06(日) 18:26:23 ID:00826phkO

初投稿です。
長文駄文ですがよろしければみてください。

今までいくつか霊的体験をしたけど、
これは私がが高校生の頃体験した私の中で一番怖かった話です。

そうですね、あれは高校の夏休みのときでした。

私の父親が突然アイスクリームにはまりましてね、

結構いかつい顔してて、はたからみたらそんな物だべるような人間には見えないんですけど、
なぜか毎日大量に(父と私の二人暮らしで4ほんくらい)アイスを買ってくるようになったんですよ。

まあ私もそのおこぼれにありつけるわけですから、全然気にはしていませんでした(笑)

でもまあ年もいっているので
私「あんま甘いもんばっか食べよると病気なるよ」
父「そうやなあ、少し控えないかんかもしれん」
私「てか糖尿病とかにもうなっとっちゃない?まあ保険金あるけんはよしんでもらっても構わんけど笑」
父「アホか、まだ死なんわい。まあ近いうち検査はしてこないかんな」
とか何とか話してた日の夜。

私の家は全部の部屋が襖でつながっているタイプのアパートで、
TVは親の部屋にしかなかったので、いつものごとく親とそんなやりとりしながら
TV見てて眠くなったのでそこでそのまま寝にはいりました。
「ガサゴソ。ガサゴソ。」

もう部屋も真っ暗の中その物音で目が覚めました。

ものすごい悪寒とともに「泥棒か!?」と思い起きようとすると動けません。金縛りでした。
まあこの頃になると自己流金縛り解除方なんかもあったのであんまり慌てず金縛りとかくとうしていました。

「ガサゴソ。ガサゴソ。」そのおとは激しさを増していきます。

そこで異変に気付きました。何故かその音が冷蔵庫のほうからするのです。

先程もいったとうり私の家は全部屋襖でつながっておりなおかつ年中開けっ放しなので、
私の寝ているところから冷蔵庫は確認できました。

そこでわたしは「てかもしかして親父がアイスあさってんじゃない?だったらたすけてもらおう!」という考えにいたり。
恐る恐る薄目を開けると、、、

やっぱり父親が冷蔵庫をあさっています。
「よかったー。」と安心し声が出ないながらも必死に助けをもとめていると、変な事に気付きました。

物凄い、、笑ってるんですよね、顔が。
普段笑わない父親が口を頬までつりあげて。
目は視点が定まってないく、狂気に包まれたその姿に全身の血が引きました。


「父親はアイスがお好き」
もうパニックになり、早くこの状況から逃れたい一心でした。
それでもその姿に目を離せずにいると、私の視界の隅にもう一つ有り得ないものがうつりました。

もう私がその光景に絶えきれず目線をしたに落としたら。
普通に、、親父が、寝てるんですよね。

絶句でした。
親父が二人いるんですよ。全身に鳥肌がたち吐き気がし、恥ずかしながら涙が溢れました。
そして最期の確認のためもう一度父親の姿をしたソレに目を戻すと。
合っちゃいました。目と目が。
その手にはしっかりとアイスが握られていて、先程にもまして狂気を増していました。
そしてそいつは体をこちらに向き直し、一瞬、ほんと一瞬で鼻と鼻がくっつきました。「死んだな。」と思い私気絶しました。
その後10分位で目を覚ましたと思います。最初は夢かと思いましたが、父親の寝ている位置、私の寝ている位置、
そして開けっ放しの冷蔵庫をみて、私は半ば狂乱しながら走って家を出ました。

これが私の一番怖かった体験です。

後日親父にこのはなしをすると、「ああ、やっぱりか。すまんかったなあ」と心当たりがあるようでしたが、
この件以来父親に不信感を覚えていたので深くは聞きませんでした。

そしてこの件以来私は父親がアイスを食べたとこをみたことがありません。

では、長文しつれいしました。

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