スキマ

550 :スキマ:2009/12/11(金) 12:19:03 ID:Hp3Mm9ew0
初投稿ですがよろしくお願いします。
コノ話有名らしいので、もう投稿されていたらすみません。結構短編です。

ある友達からきいたぞっとした話。

ある会社に二人の男性が就職した。仮にAとBとしよう。二人は同期同士なのですぐ仲良くなり、
住所や電話番号、メールアドレスも交換しあった。
就職してから半年程のある日、二人は残業で残り、なんとか仕事をこなして帰ろうとした時のことだった。
「B、これから飲み行かねぇ?今日はおごるからさ。」
「わりぃ、今日は帰るわ。女が待ってるからな。」
「えぇ!?女!?お前いつの間に彼女できたんだよ!いつからつきあってんだ?」
「いや別に彼女とかじゃなくて・・・。部屋にいたんだ。先週から。最初はびっくりしたけどいい人でさ。
 いっつも家にいて、留守番してくれてるんだ。あんまり待たせちゃ、悪いだろ。」
「部屋にいたって、お前・・・。その人危ねえんじゃねえの?合鍵もってたって事だろ?ストーカーとか
 じゃねえの?」
「失礼だなお前。あの人はそんな人じゃ無いよ。さっきも言ったろ。いい人だって。」
「ふ~ん・・・。」
その時AはBが困っている素振りを全く見せなかったので、気にも留めなかった。
しかし、それから一ヶ月後、いきなりBが会社にこなくなった。メールを打っても返信なし。
電話をかけてもコールするだけで出ない。心配になったAはBの住んでいるアパートに行ってみることにした。
Bの部屋はアパートの二階で、アパート自体は階段の段が一つ外れているくらい古い。家賃がとても安いから
仕方ないとBは言っていた。AはBの部屋の前まで来ると、インターホンを押してみた。
 ピンポーン … … … …でない。何かが動く気配すらしない。
もしかしたらなかで倒れたりしているんじゃないか。Aの想像は悪い方へ、悪い方へ進んでいく。
まさかと思い、ドアノブを回してみると……開いた。そっとドアをあけ、中を確認してみる。
玄関の先には居間があって、小さな机があって、そしてBがそこにいた。
周りにはカップラーメンの残骸が散らばっている。とてもどこか具合が悪そうには見えない。
「おいB!なにやってんだ!会社もこないで!」
「・・・いや、しょうがないんだよ、A。悪いとは思ってんだけどさあ・・・。」
BはAのほうは見ずに一点を見つめて話した。
「女が寂しがるんだよ。俺が会社いくと。」
「・・・? 何言ってんだよお前。部屋にはお前しかいないだろ!?」
「お前こそ何言ってんだよ。居るじゃねえかそこに。」
Bがある場所を指差す。そこには、たんすと棚があり、そして


 間に   女がいた。 ぺっしゃんこになっているが、

 口をひん曲げて笑っている、女がそこにいた。

「あいつ恥ずかしがり屋なんだよ。」
 Bが言った。    女と同じような笑い顔をして。

これで終わりです。乱文失礼しました。 

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