変な女

663 名前:仕事に疲れてる俺1 :03/01/14 18:35
『変な女』
奥さんが夕食の仕度をしていた時の事です。
ふと、食卓を振り返ると女の人が座っていました。
あまりに当たり前の様に座っているので、奥さんは一瞬考えました・・・
娘の友達?にしては年を取りすぎている・・・
夫の同僚?にしては小汚い・・・

その女は二十代とも三十代とも四十代とも見ようと思えば見え
薄汚れたジャージの上下を着ていました。
恐る恐る奥さんが
「あの~、、、あなたはどなた?」と尋ねると
女は
「あたしは、この家の主ぢゃ」と答えます。
あまりに不気味なので奥さんは大声をあげると、女は裏口から逃げて行きました。 

次の日の、夜の事です。娘がトイレに入っていたら
その女がトイレの窓から入ろうとしました。
娘の悲鳴ですぐに御主人が駆けつけると女はいつのまにか消えてしまいました。

三日目は隣の家の庭からその家に入ろうとしたようです。
隣の家の主婦が何をしてるのかと声をかけると
「お前の家に様があるんぢゃない!邪魔をするな!」
と睨み付けたそうです。

四日目にはあまりの事に警察を呼んで見張ってもらっていたら
警察官と庭に汚物を投げて消えて行きました。

五日目、さすがに今日はこないだろうと家族で話をしていると
居間の吐き出し窓をガラリとあけて女が現れました。そして
「四日で終わりだと誰が言った!」と言うと
警官が駆けつける前に消えてしまいました。 

六日目、警察も本腰を入れて私服の刑事まで動員して
女を警戒していました。
夫婦はそれでも安心できず寝室で深夜までウツラウツラしていますと。
枕元の女が立っているではないですか!
主婦は悲鳴をあげて気を失ってしまいました。
そして、女は庭から警察が入り込む前にいつの間にか消えてしまったのでした。
おしまい・・・
(この話は、おかしな事にここで終わっているのです・・・) 

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