田舎の寺にまつわる体験

62 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/09/16 22:39 
私がまだ消防の頃
田舎の母親の実家に遊びにいった夏、弟と両親は夕飯時にもかかわらず
近くの大きなお寺を見に行くといっていつまでも戻ってこなかった、ばあちゃんは店番をしながら
わたしの見たことのないテレビ番組を見ていた。
つんまらなくなったわたしは覚えたばかりのその街を一人歩き回ることにした
足がくたびれてきたころに盆踊りの準備をしている人の群れが見えて思わず駆け寄っていった。
しかしなかなかたどり着けない、
辺りは薄暗くなってきて泣きそうになっている私にパッと明かりが照らした。
辺りを見ると小高い丘に私は立っていた
そこには夜店が立ち並び子供達が笑いながら駆け寄ってきた
しかしなにをしゃべっているのか理解できない。
少し恐くなり目をそらすと一匹の犬と背の高い男の人がずっとこっちを見ていた。
どこかで見覚えがあった、
帰りたい!!そう思い来た道を振り返ると全く見た覚えのない
のどかな町並みが広がっていたその場から一歩も動けなくなった私に
その犬をつれた男が「大事にしなよ」とだけ言い残し
ものすごい突風と供に消えていった
きがつくと私は両親と一緒にお寺にいた
聞くと私はそのお寺にいる両親をみつけ駆け寄ってきたが一言もしゃべらなかった
両親は私がおいてけぼりですねたのだと思ったらしい、
その夜おばあちゃんにその事を話すと、夜中近いにもかかわらずそのお寺に連れていかれた、
「おまえがまだ4、5歳の頃ここで首をナワで絞められ片足を切断された犬の死体を
おまえが見つけて、そこに居合わせた中学生にひどくののしられ泣いていた。
するとほとんど首がちぎれかかったその犬が中学生の太股にかぶりついて放さなかった」
犬を殺したのはその中学生だったらしいのだが、
未だにその出来事を思い出す事が出来ない。
因果関係はあるのだろうか???

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