火がたいてあった

810 :顔 ◆3EgJTOI8PA :2011/05/22(日) 13:15:30.77 ID:L8AQcccA0
ある山であった怖い話。 

俺の友人が数人で山にキャンプに行ったときだったらしい。夜にみんなと騒いでいたら 
懐中電灯の電池が切れたらしい。発電機式懐中電灯を使って怖い話をしたらしい。 
どっからか、パチパチと火花の散る音が聞こえてくると何人かが言うので 
そっちの方に少し近寄ってみたら、火がたいてあった。誰もいなかったので 
火をたいた人物をまって火の周りで 誰か居ませんか? とか言ってたときだった。 
火で焼かれてる中に何か丸っこい物があった。棒を使って取り出すと、 
白い丸い堅い物が炭の中から出てきた、他によく見ると二つ穴が開いている。 
懐中電灯で照らしてみると焼けていてよくわからなくなっているが、どう見ても 
猿か何かの生首を焼いた物だった。しばらく唖然としてから一目散に逃げた。 
テントの中で震えながら 
「今の何なんだよ?」 
「わかんねぇ」 
「明らかに猿とか、とにかく霊長類の首だったよな・・・」 
「もう帰ろうぜ・・・」 
「夜に出歩く方が危険じゃねぇか?」 
と言い合いをしていたとき 

発電機式懐中電灯のラジオからいきなり、 
 ど~こ~か~な~、足跡たどって百歩かな? 
 左かな、右かな、男かな、女かな、 
と普通は聞こえるはずのない不気味な歌が低い声の歌が流れている。 

ざっざっざっざっじゃっりじゃりざっ 

歩く音が徐々に近づいてきた。タチタチと何かを叩く音が聞こえる。 
恐る恐る懐中電灯を照らすとテントのビニール越しに拍手をしながら近づいて 
いるのがわかった。しかし、普通の拍手とは違う音がしている 
もう一度見ると逆手拍手で近づいてきている。しかも二度照らしてせいでばれたようだ。 

みーーーっけーーたっ 

そういって近づいてきた。みんな震えていたが、テントの開け方がわからない 
ようだった。チャック式だったのでわからなかったようだ。 

ちぇーーーなーんかめんどうになっちまったなぁーー 

次の日の朝、急いで帰ったが、テントの周りの足跡は鳥のような足跡だったという。 

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