シャボン玉
26 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM sage New! 2014/03/15(土) 18:31:18.37 ID:FN6cfjJH0
友人の話。
山奥の仕事で、荷を背負っている時のこと。
何処からともなく、シャボン玉が風に乗って流れてきた。
何でこんな辺鄙な所に? 疑問に思っていると、急にその数が増えた。
後から後から途切れることなく、暗い森の中から透明な玉が川のように溢れ出てくる。
一体誰が吹いてるのか。そう考えているうち、なぜかわからないが怖くなった。
泡の出てくる方から目を逸らし、道を外れないよう足早にそこを抜けたのだという。
「いや、落ちも何もない話だけどね。
人里離れた場所で場違いな物に出会すと、それだけで怖いものだってわかったよ」
そう彼は言っていた