裏BUBUKA - 仙頭正教

裏モノJAPANは実話誌と言われるもののエンターテインメントです。
実話誌というのは2000年初頭にすごく過激な体験取材と称してメチャクチャなエンターテインメントをやっていたんです。
私どもも変なことをやりました。

その頃は日本の治安はどうだというのをテーマにしていて、勝手に小学校の教室に入っていって、もし自分が犯罪者だったら全員死んでるわとか、こういうスタジオに突然入っていって勝手にID作って入っちゃったりして。
僕がサイコパスだったら全員死んでるとか。
そのようなエンターテインメントをやっていたんですけども、中でも私どものライバル雑誌に裏BUBUKAというのがありまして、ここがなかなか過激なことをやっていたのでその話をさせていただきます。

彼らがテーマにしたのは、不況なのでご飯が食べれないと、そうしたらご飯を探すんですけども、その時にどこに目を向けるかと言うと、街に目を向けるんです。
それでまずは高田馬場に行って、街の中に鳩がいますよね。
それを捕まえて焼き鳥にして食べるんです。
なかなかエグいことやっていますよね。

その次は鳩ではお腹が満たされないので奈良にスタンガンを持っていきます。
鹿を殺して食おうとしたんです。
ここでやっぱり逮捕されてしまうんですね。
逮捕されたあとに東京に戻ってきて、でも彼らはまだやりたりなかったんですね。

次に日光に猿を捕まえに行くんです。
猿に実際に捕まえて、棒で叩いて殺すんです。
そして首を吊って血を抜いて、猿を編集部まで持ってきて、後でバーベキューをしようということで冷蔵庫に入れていたんです。
そしたら全然そのことを知らない派遣社員の女の子が冷蔵庫を開けて騒ぎになって、こんな事がバレたら会社が潰れるということで、編集部ごと潰してしまったんです。

こういったことが取材という名のもとに行われていたのが2000年代初頭の私たちの取材というものでした。

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