洞窟 - 勝俣州和
心霊スポットのロケがあって、そこは洞穴の奥にあるということで、洞穴を通っていかないといけなかったんです。 それで僕が入ることになって、ヘルメットをつけてCCDカメラをつけて、暗いので更にライトをつけたんです。 外のスタッフもCCDが見えるので、その声が聴こえるようにイヤホンをつけて入っていったんです。 その洞穴は本当に暗くて狭くて長い洞穴なんです。 狭さはちょうど体が入るくらい。 高さは首を曲げないと入らないくらいなんです。 それが奥まで延々と続いているんです。 それで十メートルも入ったらもう真っ暗なんです。 ヘルメットの明かりも小さいので足元が少し見えるくらいなんです。 洞窟の壁に触れると湿っているような感じがするし、足元はベチャベチャしているし、嫌だなと思っていたんですが十分くらい歩いていったんです。 真っ暗な洞窟の中を歩いていて、その時ハッと思ったんです。 僕ね、極度の閉所恐怖症なんです。 気づいた瞬間に心臓がバクバクして、これはパニックになったらやばいと思ったんです。 やばいから戻ろうと思った時、イヤホン越しにスタッフが 「かっちゃん、ちょっと天井を見て」 というんです。 なんですかと言って天井を見ると、ライトが当たった天井にみっしりとゲジゲジがいたんです。 急にライトを浴びたから、ゲジゲジがガサガサと動いたんです。 洞窟中にガサガサガサガサ 逃げなきゃと思ったんですが後ろを向けないんですよ。 あたりはガサガサガサガサと言っている。 それでバックのまま帰らないといけないんですけども、焦って滑って転んでしまったんです。 転んだ時に天井にライトが当たって、ゲジゲジも焦ったんでしょう、ボタボタと落ちてきたんです。 わーっと口を開けたもんだから、ゲジゲジが口の中に入ってきてんです。 奥にゲジゲジも入っていこうとするから喉に指を突っ込まれているような状態になって、その前に食べていたロケ弁を吐いてしまったんです。 そのままなんとか必死に出たんですが、そしたらスタッフがやってきて、 「かっちゃん、吐いたらダメだよ、使えないよ」 って言ったんです。





