聞いてはいけない怖い話 - 的場浩司
四十七士とか関係ないですけど、聴いてはいけない歴史的な都市伝説というのがありまして。 戦争中に兵隊さんはオレンジを持っていたんだって。 それでそこに妊婦さんが通りかかって、妊婦さんがその兵隊さんに「オレンジをくれませんか」と言ったそうです。 それで兵隊さんは戻ればまた食べ物はあるから、相手は妊婦さんだし、そのオレンジをあげたそうです。 そうしたらそれから一週間後に妊婦さんと兵隊さんがまた町で会ったんですって。 でもその一週間の間というのはものすごく激しい戦闘があったそうで、その兵隊さんは殆ど飲まず食わずだったそうです。 それでその時に妊婦さんはまだオレンジを持っていたから、 「あの、そのオレンジを少しだけでいいので、僕に返してくれませんか」 と兵隊さんが妊婦さんに言ったら妊婦さんは 「これはもう私がもらったものだから、わたしのものよ」 そしたら兵隊さんは怒ってしまってその妊婦さんのことを殺してしまったんだって。 話自体はそれだけなんです。 ただこの話を聞くとちょっと怖いことが起きるらしくて。 場所は関係ないんです。 独りだろうが皆でいようが、いつ来るかも分からないんですけど、聞くとノックが三回来るらしいんです。 もしそのノックが来たら、ワーとかキャーとか余計なことは言わないで心のなかで テンシンキアクリョウキョ と三回唱えるそうです。 これを三回唱えたら何も起こらないそうなんだけど、俺が実際にこの話を友達から聴いて、本当にノックが来たんだよね。 俺の場合はホテルでその話をしてたのよ。 それで友達がこの話をして、今俺が話し終わったような全く同じ状態で、 友達が「テンシンキアクリョウキョって三回心の中で唱えたら大丈夫だよ」って言ったんです。 友達がそれを言ったと同時に窓の方からトントントンと音がして、一瞬固まったんですが、その話を聴いたばっかりだったんで テンシンキアクリョウキョ テンシンキアクリョウキョ テンシンキアクリョウキョ って唱えてたら、そこで声を出したバカが居て。 その話を話した奴が声を出しちゃったのね。 ワーとかそいつ声出しちゃって。 それからそいつ、ちょっと大変だったんだよね。 様子がおかしくなって、そいつが窓の方に歩き出したの。 場所は三階か四階だよ。 それで窓を開けて外を覗き込んで、窓を登り始めた。 皆でそいつのこと押さえ込んだけども。






