予呪文(2)

826 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/06/10(日) 22:29:16 ID:HL7DmCjm0
中学時代の同級生に、ちょっと変わった男子がいた。 
悪い人ではないけど変わり者だった上、DQNが多い学校だったので、 
その子は他の男子からいじめとはいかないまでも、よくちょっかいを出されていた。 
ある日の休み時間、教室にはその子と私を含む何人かの生徒がいた。 
その子は一人で自分の席に座っていて、 
数人の女子が黒板にチョークで落書きしていた。 
何人かの男子がその子の所に行ってからかい始めた。 
その子は始めはじっとしていたが、しばらくすると突然立ち上がり、 
手を合わせて、呪文を唱えるように何かぶつぶつとつぶやき始めた。 
その時教室にいた生徒達はみんなそれを見て笑ったが、 
黒板の所にいた女子の一人が持っていたチョークが突然縦に割れた。 
__ 
 ̄ ̄ 
↑こんなチョークが 
_ _ 
 ̄  ̄ 
ではなく(これなら力を入れすぎたとか説明がつく)、 
── 
 ̄ ̄ 
という感じで。 
見事に真っ二つだった。

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