山の入り口

 
615 :609[sage] :2006/12/10(日) 17:22:39 ID:l3ZyqFFj0
大学に受かって初めての一人暮らしを始めたころの事なんだけど。 
そういや大人じゃなくて18歳だな・・嘘書いちゃった(;´Д`) 
下宿先も決まって天気も良かったんでちょっと新生活のご近所を偵察しようかなーって外出したわけ。 
自転車はまだ買ってなかったんで歩きで。そんなに遠くに行くつもりなかったんで・・ 
いい店見つけたら昼飯食おうかな~なんて考えてたんで午前11時頃だと思う。
ちょっと行ったら山の入り口があった。下宿からほんの50mくらい。 
山って言ってもほとんど丘。公園みたいな感じに見えた。 
展望台でもあるんかな~くらいな軽い気持ちで登ってみることにした。 
真昼間だし街中で車もばんばん走ってるんで恐いとは思わなかったな。

山道・・って程でも無いけど、木もまばらで迷いようが無い。ハイキングコースかな? 
五分もすると頂上に。でもその風景がなんか変だったんだよ。 

頂上はぬかるんだ赤土でまっ平らですた。かなり広くて運動場くらいありそうな? 
宅地増設で建機がならしたような感じって言えば分かってくれるだろうか・・ 
そのど真ん中にぽーんと建物があった。 
教会みたいですごく縦長な建物だった。5階建て分くらいある?十字架とかあったかどうかはワカンネ(‘A`)
その時は何か変だと思ったけどよく分からなかった。 
後から冷静に考えてみると色んなものが足りないんだよね・・ 
結構でかい建物なのに塀も無ければ門もない。雑草も生えていない。 
何ていうかそのケーキの上のチョコの家っていうか、ただ置いてあるだけ。 
平らな地面にぽんと置いてあるだけみたいだった。

ぼけーっとその建物見てると後ろから車の音がした。

うわ全然終わらない!もうちょい続けるけど勘弁

後ろから来たのは真っ黒でピカピカのすげえ高そうな車だった。 
建物の前で止まると運転手が降りてきた。制服着て帽子被った運転手。ドラマに出てきそうなw 
運転手が後部座席のドアを開けると人が二人降りてきた。
一人は和服の女の人。すごく綺麗な着物で草履?みたいの履いてたんでこのぬかるみで大丈夫かよ!って思った記憶がある。 
もう一人は小学生低学年くらいの男の子。ブレザー着てぴかぴかの黒い靴履いてた。 
二人合わせてみると小学生の入学式みたいに見えたな。

不思議体験話ではありがちだけどその三人の顔は全く思い出せない。 
すごく綺麗な女の人だなあ・・って思ったのに。 
三人は俺には目もくれず建物の中に入っていった。

よく分からないけど俺も入ってみようって気になってた。 
建物のドアのすぐそばまで来たんだけど車が気になって観察してみた。 
メーカーは分からんけど高そうな車。ピカピカで汚れ一つ無い。 
タイヤも真っ黒で新品みたい。

そこで急に不安になった。俺ここで何してるんだ?って感じで。 
とにかく帰ろうって思い急いで帰ることにした。

するとね、帰り道が全然分からないんよ。 
木も鬱蒼として完全に森。ハイキングコースどころじゃない。空も見えない。 
とにかく走って走って・・ 
登りの時は見なかった(はず)の物もいろいろ見た。
一番印象が強かったのは箱がいっぱい回りに置いてあるぼろぼろの小屋。 
後から考えるとあの箱は養蜂用の箱だったような希ガス 
あと道に張ったロープとか。進入禁止みたいに。

一時間くらい迷ったかもしれない。するとやっと車の音とか聞こえてきた! 
やっとの事で山の入り口に戻ってきますた。

もうね。真っ暗になってるの。時計見ると午後9時!時間経ち杉 
とにかくホッとしたんで下宿に戻ろうとしたんだけど道がわからん・・(;´Д`) 
住み始めたばっかりなんで迷ったのか?と思ったんだけどあまりにもワカラン!

もうね。真っ暗になってるの。時計見ると午後9時! 
とにかくホッとしたんで下宿に戻ろうとしたんだけど道がわからん・・(;´Д`) 
住み始めたばっかりなんで迷ったのか?と思ったんだけどあまりにもワカラン!
JRの駅があって地図があったんで見てみると下宿の最寄駅から3駅も離れてる! 
下宿から50mくらいしか歩いてなかったのに・・ 
とにかく電車に乗って帰りますた。

後から何とか変な点を無理やり理由付けしてみようとしてみた。
ただ道に迷っただけじゃないのか? 
時間については分からん。いくらなんでも10時間は経ち過ぎだ。 
でもやっぱり一番変だったのは車だ。後になって気づいた。

車体もタイヤも汚れ一つ無い。ぬかるんだ赤土だったのに。 
気付かなかったけど女の人や子供の履物も汚れてなかったのかもな・・ 
だいたい車はどこから上がって来たのか。俺の上がって来た方から来たけど山道しか無かった。

あの時建物に入ってたらどうなったんだろうって今でも思う。 
その後五年くらいその下宿に居たんだけど、あの山の入り口には二度と行けなかった。 
まあ探そうとも思わなかったんだけどね。

話はこれで終わりでつ。 
長文はテキストに全部書いてからうpしなきゃダメだなあ 
文にして読むとまるで昔話だwww人には話せねえwwwwww馬鹿と思われそう。
今度大学時代の友達と集まる機会があって久しぶりに山の入り口のあった街に行くことになりますた。 
ひょっとしたら山の入り口あっさり見つかったりしてww 
もし見つけたらやっぱり登るかも。

長々とスマソ

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