親友の友人

815 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/03/22(火) 21:35:58 ID:jUCeSNxR0

小学生のころだったか。 
梅雨の時期のある日、親友の友人という微妙な関係の人の家に遊びに行った。その親友と一緒に。 
そこで三人でゲームとかで遊んでいたら、あっという間に帰る時間になった。 
しかし運悪く外は雨。二人とも傘は持っていない。やみそうにもない。 
仕方がないから濡れて帰るか、と親友と話し合っていると、そこで、 
「ちょっとまってて」 
聞いていた親友の友人が言った。 
なにをするのか、と思い親友と二人じっとそいつを見つめていると 
そいつは目を閉じて、指鳴りをする形で手を自分の顔の前に持っていった。 
2~3秒だったかそうしたあと、 
パキン! 
指をはじいてとても澄んだ音を鳴らした。 
何やってんだこいつ、と思いふと外を見ると、なんと、 
雨がやんでいた。 
あっけにとられた自分たちにそいつは、 
「ごめん。まだ10分位しかもたないんだ。早く帰った方がいいよ」 
照れながら、驚きもせずに言った。 
呆然としながら親友と別れ、帰宅した直後、ちょうどよくまた雨は降り始めた。 
いまでもそいつとはつながっているし仲もいいのだが、この話をすると縁が切れてしまいそうなのでなるべく避けている。 
不思議な体験はけっこうするほうだが、憶えている限りこの記憶が一番古い。 
駄文スマソ



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