後ろに何が

196 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/12/21 22:33
恐いというか、不思議な話。当時は幼稚園児か、それになる前くらいだったので恐かったけど。

良くある五階建ての団地に住んでいたときのこと。
母親が幼稚園児の私を留守番させ、近くの個人商店まで買い物へ。
私は、団地の前の公園と、買い物に出かけていく親の姿とが見えると思い、
建物の前側に面した部屋の窓から、下をのぞいていました。
ちょうど私の背中の方には別の部屋があり、その部屋からベランダに出られます。
そのベランダの方へ背を向けた形で、外で遊んでいる同級生とかを見ていました。
風も無い快晴の天気で、自分も外で遊んでいればよかったと思っていました。

突然、後頭部に痛みが。誰かに拳骨で殴られたような感じでした。
痛さと驚きとで後ろを振り返りますが、もちろん誰もいません。
ベランダから何か飛んできたのかとも思いましたが、ガラスは閉まったまま。
部屋の中には誰もいません。父は会社、母は買い物。
かなり痛かったのですが、気のせいだろうと思って(決め付けて)また外を眺め始めました。
少しして、またも後頭部に痛み。
この辺で既に、当時の私は不可解な何かが起こってるのではないかと思い、恐くなり始めました。
窓の外の景色を見て、気分を紛らわそうとしても後ろが気になって仕方ない。
と、そのときにちょっとしたことを思いつきました。
私は再び窓の外に目をやりました。
少し立ってから、首をかしげてみました。そのままで外を見ていると…

ダンッ!!!!

突然目の前の窓ガラスか、何かがぶつかったように音を立てて揺れたのでした。

まさか、自分の後頭部の痛みと何か関係が?
そう思って恐ろしくなり、慌てて家の外へと飛び出していきました。

痛みだけなら気のせいですんだかもしれないのですが、
目の前で風も無いのに窓が・・・・
小さい頃の出来事なのに、いまだにはっきり覚えています。 

前の話へ

次の話へ