深夜の公園

326 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/07/28 04:36
夏の深夜、外の空気を吸いたくなり
友人と二人で近所の公園へ行くことになりました。
公園内のベンチに座り最近のできごとを話していたのですが
途中から妙な気配が気になってきました。

どうも僕と友人の会話をうかがっている誰かの気配がします。
会話をしながら周りを見てみたのですが誰もいません。

しばらくしてその気配は小学生ぐらいの男の子で
声を殺してこちらを見ているという様子も伝わってきました。
いつの間にか1mぐらい横にきているのがわかります。

僕は友人にどう伝えたらいいかわからず
しゃべりまくっている友人に
ただひたすら相づちを打っていました。

その少年がさらに近づいた「感じ」がしたとき
友人が突然会話を止めて耳打ちをしてきました。 

「もう帰らない?」
友人が顔を近づけて知ったのですが
そのとき彼は泣きそうな表情をしていました。
「お前もひょっとして...」と言いかけると
友人は「うん」とうなずきます。

その瞬間男の子がくすって嬉しそうに笑ったのがわかりました。
見えないのですがそのときは僕のすぐ右隣。
とにかく「気配」が笑ったとしか。

足早にその公園を離れました。

友人も普段は霊とかは見ないのですが‐はじめてと言ってました‐
お互いに受けた気配の"印象"を話すと
 男の子だった。
 ずっと息を殺してこっちを見ていた。
 私の右側の方向にいた。
 だんだん近づいてきて最終的にはすぐ隣。
と内容が重なり不思議でした。

ほんのり。 

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