色情魔

196 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/20 12:54
かなり前、化粧屋・エステの店の店に働いていた。
事情があり、店長の家に住み込みするはめに、なってしまった。
いつも、店長は遅く出勤してきた。
「頭が痛い」「体が重い」と言う。
病院に行っても、どこも悪くない・・・と言われたらしい。
一応、知っていた、霊媒師をさりげなく勧めてみた。
よっぽど辛かったのだろうか?
行ったらしい。・・・でも、追いかいされたとのこと。
玄関に入ると、その霊媒師は声がほとんど出なくなり、
「強い霊がついている、私の力では祓えない」と帰されたらしい。
私達、友達三人は、ひやかしではなく霊媒師めぐりをしていた。
そこは、金銭では無く、するめ・お酒を持っていけば、払ってくれた。
「色情魔の霊がついている」三人共、同じことを言われ、一人ずつ
祓ってもらった。「おいおい、色情魔はないだろ。失礼だな」と思って
いると、友達二人は、号泣している。「何故、涙がでてくるか分からない」と
言いながら、号泣している。「いいのよ。それが自然なの。」
霊媒師が言った。 私は涙が出てこない。何故?色情魔が強いの?
号泣している友達が羨ましかった・・・。

店長には、そこを勧めた。
でも、断られ自分で霊媒師を捜してきた。
お祓いの日は、だんご?を作ったり、お菓子を用意したり、陰陽師の
人が使うものを用意したりと、色々用意して大変だった。他にもあったはず・・・。

霊媒師が来た。手には、太鼓みたいのを持っている。
店長の他界した父親の写真を真ん中に置いて、霊が話すことを他界した父親が
聞いて、それを霊媒師に伝える・・・という、やり方。
ドンドンドン・・・太鼓みたいなのをたたき、除霊が始まった。
みんなが手を合わせている。
私は、しばらくして居眠りをしてしまった・・・
何日も前から、ラップ現象で、ほとんど寝てないからか?
となりの子に起こされた。

友達は、うたた寝してた私を親切に起こしてくれた・・・
と、思っていたが違っていた。
「○○ちゃん、あれ見て」指さしたのは、店長の父親の写真。
霊媒師が何か言うのと同じタイミングで、写真の口が動いている。
その子も私も、除霊が終わるまで、耳では霊媒師の言う事を聞き
写真を見ていた。 最後まで、口は動いていた。
除霊が終わる頃には、笑顔?笑ってる?口元だった。

「これを、すべての部屋の入り口に貼るように」と
御札みたいなのを置いて、霊媒師は帰って行った。
セロハンテープで、すべての部屋に貼って、5分もしないうちに
セロハンテープが悪かった・・・と、いうことにして画鋲で貼ることに
した。
店長に憑いてた霊は、そこの土地に前に住んでいた人だったらしい。
お婆さんと孫。憑いてはいないが家の周りには、その頃の近所の人の霊も
かなり居たらしい。その、お婆さんは、蛇を奉って?いたらしく、近所の人も
お婆さんと一緒に蛇を奉っていたらしい。お婆さんの応援?
お婆さんは「蛇を奉ってほしい」がために店長に憑いたらしい。
私は、商売人じゃないから分からないが、狐や蛇を奉る人がいるらしい。
最悪な事に、社長は狐を奉っていたがために、お婆さんの願いは
叶える事が出来なかった。 蛇は水が好きだから・・・と、いうことで庭に
池を作れば良い、ということも出来なかった。 仕方なく、毎朝水をまく、
供えることにした。
除霊も終わった。お父さんの写真も笑顔?だった。すべてが終わった・・・。

でも、終わってなかったのかも知れない・・・ 

店長が、不思議な行動をした。

風呂場に行って、水を浴び(まだ、水が冷たいのに)
玄関の方向に、這っていくのだ。
不気味だった・・・
本人は、何をしたのか覚えてない。

こんな所に居たくない。
私は、「母親の具合が悪いので、自宅に帰ります。」
と、言い帰してもらい、ついでに写真を見た子と一緒に
仕事も辞めた。 

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