ちょっとの話

161 名前:ちょっとの話1 :02/04/17 00:12
大した話しではないのですが。

数年前、とても仲の良かった叔母が亡くなりました。
未婚の叔母にとって、私は実の子のように可愛かったようですし、
亡くなる数年前からは、お金がなくて辛い生活をしていた叔母を私はできる限り援助してきました。
私が結婚してからは、なかなか会うことが出来ませんでしたが、
それでも2度ほど狭い我がアパートへ来てもらい、手料理を振る舞い、お米やら何やらをて土産に持たせたこともありました。
叔母は我が子の新婚(?)生活が見たかったのか、その時はとても喜んでくれました。
とても潔癖症(男性恐怖症的?)な叔母は、私の主人がとても気になるらしく、「まだ大丈夫?帰ってこない?」と何度も言っていました。

叔母が亡くなり、無事、葬儀、初七日、49日も過ぎて3ヶ月ほど経った頃、主人が珍しく泊りがけの出張となりました。
一人で寝た翌朝早く、何となく気配を感じて目が覚めたような気がしました。
そして、まさに叔母の声、しゃべり方で「××ちゃん、大変ね。でも頑張って…」と、部屋の天井左隅の方からはっきり声が聞こえました。
そして、声を聞き終わったとたん、はっと体を起こすことが出来ました。 

1週間後、友人から遊びに来ると電話がありました。その時、彼女は突然「ケーキ買ってくるね」と言いました。
彼女もびっくりしたらしく、「ミスドでドーナッツを買ってくるって言うつもりだったのに…」とけげんそう。
彼女は、結構霊感が強いそうなのです。
我が部屋へ来た彼女は、「あの階段のところから女の人がニコニコしながら見守ってるの」と言います。
聞けば、叔母に良く似た感じで、モンブラン(叔母の好きだったケーキ)が好きだ、
叔母の最後に着ていた洋服(お棺に着せて入れました)を着ているようです。

叔母はとても私のことを気にしてくれて、今でも見守ってくれているとのことです。
そんな感じが今でもしています。 

私は見ることはありませんが、感じてしまうことがあるようです。
学生時代、一人暮らしをしていたアパートで2度ほど、夜寝ていると玄関のドアを開けて人が入ってくる気配がし、
台所と部屋のふすまを開けて入ってきて、私の上にのしかかるように見入るのです。
この時ばかりは、金縛りにでもあったように動けません。
でも、「ドアを開けて入って来るような」気配だけで、本当は開けていないのですが。
学校を卒業し、離れたところへ就職して一人暮らしを始めました。
そこで、ある日の夜、ベランダのガラス戸を開けて同じ人が入ってきました。
その時は、私の首に手をかけたような気がしますが、
うろ覚えにお経のようなものを唱えていたら去っていき、それからは2度と見ませんでした。 

もう一つ話してすっきりしたいです。

ある時、知り合いのお店の閉店時間に、お店の片隅で怖い話をしてしまいました。
話してる途中から、背後の隅に嫌な感じがしていまして、「これはまずい」と思っていました。
一人でアパートに着くと、まだ主人は帰ってきていません。
自転車がないので分かります。
部屋の鍵を差し込もうとしたあたりからか、2階(うちのアパートは縦に長細く、部屋割りがして1階と2階があります)で物音がします。
急で暗い階段は普段から嫌な感じでしたが、この日ばかりは本当に見に行くことも出来ません。
2階では、主人がいない今、私しかいないはずなのにドタドタ歩き回る音、バタバタ引出しを開け閉めしたり、箪笥を開けたりする音が聞こえます。
「お隣かな?」…でも、音は真上から聞こえます。
確かに音だけではなく、人の気配らしきものが感じられます。
1階の台所(兼リビング)は窓が割られたりした気配はありません。

じっと1階の台所で待っていると、ぴたっと2階の物音が止みました。
その直後、主人の帰って来た自転車の音がして、「ただいま~」と主人がドアを開けました。
何も知らない主人はそのまま2階へ行ったので、下から「何か部屋が荒れてない?箪笥とか引出しは開けっ放しになってる?
窓は閉まってる?」と聞くと、不審な顔をした主人が降りてきて「どうしたの?」。
2階は全く問題ないとのこと。荒された形跡もないし、窓も閉まっているとのこと。
後日、お隣に聞いてみましたが別に物音はしなかったとのこと。
アレは一体なんだったのでしょうね?

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