窓の向こうのモノ

434 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/04/30(土) 01:55:34.48 ID:lgl+LAj6O
夜中に課題やってた時の話。
当時は弟と同じ部屋で寝てて、その日は明日までに終わらさなきゃいけないレポートがあったから、部屋の電気付けて勉強してた。
弟は「明るくて寝れない」ってキレてたけど、30分くらいにはもういびきが聞こえてた。 
1時くらいだったと思う。
カーテンを閉めた窓からドン!ドン!と窓を叩く音が聞こえた。俺は「幽霊か!?」って思ったけど、課題もまだ終わらないし怖かったから、風の音だと自分に言い聞かせた。

そうしたらまたドン!ドン!という音。ビビりな俺はとりあえず気を紛らわせようとB'zの曲を流した。それ以降その音はしなくなったから、普通に課題をやってた。
そして3時20分に終わった。B'zの曲もいつの間にか終わってた。
「幽霊(?)もいなくなったし課題終わったし、B'zのおかげだー!万歳!」と少し大きい独り言を言いながら何気なく窓のほうを見たら、
カーテンの隙間から赤っぽい何かが見えた。一瞬で血の気が引いた。 

で、すぐに顔を下に向けた。なぜか分からなかったけど、とにかく下向いて目をつぶった。
なむあみだぶつと心の中で何回も言った。どれくらい経ったか分からないけど、俺は目をつぶりながら手探りで布団に入ろうとした。 
俺の布団は弟の布団とくっついていて、とりあえず弟を踏んだりしないようにしようとか思ってた。
手探りしている間、また窓からドン!ドン!という音がした。泣きたいほど怖くなって、思わず弟の布団に入った。 
窓 
机 弟 俺 
◎→ の の 
布 布 
団 団 
↑ 
ちなみに部屋の位置?こんな感じ。多分8畳。俺の布団の右側は壁。 
◎=俺 

弟の布団に入ってようやく目を開けた。弟は俺のほうを向いて寝ていて、相変わらずいびきをかいてた。
俺は「とりあえずもう寝よう」と思って寝ようとした瞬間、窓から「ゴトッ」という音がした。
今までの音と違う、何かを外したような音だった。
俺はまた目をつぶり、布団を顔まで被った。すると弟が起きた。 
弟「…なにしてんの」 
俺「え、何か寒かったから(嘘)」 
弟「…ZZZ(既に寝てる)」 
とまぁ、こんな事があり、俺は結局電気を消して寝て、学校に行った。 
その日の夜、家族で夕食を食べている時に弟が俺に話しかけた。 
弟「そういえば兄ちゃん、夜中のやつなんだったの?すげー寝づらかったんだけど」 

俺「あー…寒かったし疲れてたから。ってかお前3時頃起きた時に俺「寒いから」って言ったじゃん。もしかしてあん時寝ぼけてた?」 
弟「は?あん時兄ちゃん自分の布団にいたじゃん」 
俺「え?」 
弟「そんで夜中に俺の背中叩いたじゃん。だから俺「何してんの」って言ったじゃん。覚えてないの?」 
俺「…何それ」 
弟「は!?ふざけんなよ。兄ちゃんその後俺に言ったじゃん、「またやる」って」 
それを聞いて、弟は呆れて寝たらしい。 
その後、俺は弟に何回かそれとなく夜中のことを聞いた。どうやら俺が同じ布団に寝てたことは本当に知らないようだった。電気もついていたはずなのに…。 
弟が不審に思うので詳しいことは聞けなかったけど、とりあえずその日から早めに、そして仰向けに寝ることにした。 
せめて背中を叩かれないように…(笑)今のとこ何にもない。 

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