車椅子の女の子
85 :1/2:2012/07/07(土) 09:34:02.10 ID:mhxs0ULF0
>>80を読んで、イヤな話を思い出した
野外の会場を借りて、フリーライブをやっていた頃の話
車椅子の女の子が、会場を覗き込んでいた
その時、会場係をやっていたおれはすぐに行って
「興味ある?時間があるなら、聴いてって」
と、彼女の車椅子を押し、客席が階段状になった会場だったので
ステージの真ん前まで連れて来た
「はい。特等席。用があったら声かけて。女の子もいるから」
次が、おれが演る番だった
彼女はそのままの場所にいて、手を振ったりしている
それをきっかけに仲良くなり、その後もライブに来てくれるようになった
「Tさん(おれ)、親切だよね」
「実は理由がある」
おれは、そういって、以前にあったことを、彼女に話した
何ヶ月か前のライブ
その日も、おれが会場係をしている時、車椅子の女の子が
会場を覗き込んでいた
会場係というのは、実は結構忙しい
出演バンドに頼まれた、アンケートのお願いと回収、
別会場(ライブハウスとか)でやるライブのチラシの配布などなど
忙しさにかこつけて、おれは女の子を無視した
しばらく、ばたばたしてから、彼女のいた方をちらりと見ると、いない
たいして興味もなかったのかな、と思い、彼女のいた方の入り口にいくと、
そこに置いてある、受付の机の上に、小さく折りたたんだ紙があった
開くと、ほぼ確実に、先ほどの車椅子の女の子が書いたものであろう
「一生懸命になれることがあって、うらやましいです。頑張ってください」の文字
あああああああああああああああああああああああああああああ
罪悪感に苛まれた
「だから、おまえには親切にした」
「そうなんだ」
「でも、本当は、忙しかったから無視したんじゃあ、ないんだ」
「?」
「その子が、あんまり、美人じゃなかったからなんだ」
「サイテーw」
「でも、おまえは可愛いだろ」
「そうかな」
「可愛いじゃんか。だから、おまえに親切にしても、それは可愛いからであって、
ブスを無視した罪滅ぼしにはならない。そうだ。おまえの知り合いに、車椅子の
ブス子ちゃんはいないか?今度連れて来い。その子に親切にするから」
彼女は、ふうん、といって、ちょっと違和感のある笑い方をした
翌週
同じ会場
「Tさん、連れて来たよ」
「…………」
彼女の横には、母親らしいひとに押された車椅子の上で、力なく、ぐにゃりとした
脳性麻痺と思われる、女の子
「親切にしてあげて」
彼女の顔には、また、あの違和感のある笑いが
ごめんなさい、不用意な発言でした
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

