鬼門の洋間

0364 本当にあった怖い名無し 2011/12/08(木) 13:59:28.41
馴れ合っても仕方ないのでほんのりを投下

今は住んでない実家の話

私が小学校に上がりたての頃、両親・1歳上の兄の4人で
3LDKマンションに引越しをした
そこには鬼門の洋間があり、物置に使われていた

年中薄暗くて気味の悪い部屋だったので
兄も私もあまりそこでは遊ばず、日当たりの好い和室や
テレビのある居間でゲームしたり遊んだりしてた

両親は共働き、兄は塾に行って、1人留守番してる時にソレはよく見えた
夕方テレビを観てると、視界の端に鬼門の洋間と居間を繋ぐ廊下が見える
___________________________
    |      |    |
    | テレビ |    |      廊下
    |____|    |   
                 |_.   .____
                 |
  ○   居間        | 鬼門の洋間
  ↑              | 
  私              |

CMに切り替わった時になんとなく、明かりのついてない廊下を見ると
白い着物を来た白足袋の足が鬼門の部屋に吸い込まれるように
スーっと入っていくのが見えた

当時は怖くなくて、「ああ、変なの見えた」くらいで、またテレビに集中してたような気がする

鬼門の部屋に入っていくソレは、いつも一定の速度で入っていくだけで
部屋から出てきたり、私に近寄ってくることは1度も無かった
居間で家族とくつろいでる時や、兄といる時にも見えたことがあったが
一瞬の出来事なのと、見間違えかもしれないので家族の誰にも確認したことはなく
そのまま、二十歳を過ぎた頃から見えなくなってしまった

時が流れて、私の二度目の就職にあたり家を出ることになった
片付け終わって、休憩しながら兄と子供のころの話をしていて
「そういえば、昔は白い足袋の足が廊下に見えた気がしたのよね」笑い話のように話すと
兄は当然のように「それなら今もいる。俺も昔から見てた」と、真顔で返事をされた

そのマンションも数年前売り払い、
今は兄も両親も他の場所に暮らしているのでソレの正体は未だにわからない

前の話へ

次の話へ