黒い人影がたってる
933 :本当にあった怖い名無し:2011/09/02(金) 09:46:20.07 ID:KfgqcmIK0
どこに書けばいいやら分からないのでちょっとお邪魔します。
僕は超常現象だとか、お化けだとか言うものをまともに信じていません。
形の無いものが意識を持つってことがどうにも納得がいかないのです。
でも小さい頃からずっと色んな物をみました。
怖いものが二つあります。お化けとゴキブリです。
周りの人に、体験した事をありのままに話すのが難しいので
出来たらここで吐き出させてください。
数年前、風邪をこじらせて入院していた。
自分では体が弱いなんてつもりはまったく無かったが
免疫力が無いのか、毎年夏になると
お決まりのように一週間くらい病院のお世話になっていた。
病名とか言うほどたいした物じゃないけど
熱が40度を超える上
扁桃腺が白く膿んで食事も取れない位ツライんだわ。
でもまぁ病院に来ちゃえばこっちのもんで
抗生物質打って貰って症状が落ち着くと
若い体はヒマをもてあましちゃって夜とかなかなか寝付けない。
九時消灯とかありえないし・・・
仕方なくケータイぽちぽちいじって
テキストサイトとか読んでくすくす笑ってたわけ。
真っ暗って訳でもなかったのね。
部屋の電気は消されてたけど、廊下は非常灯で結構明るくて
目を凝らせば本でも読めちゃうくらいの薄明かりっぷり。
病室は自力でトイレに行けないレベルの
おばあちゃんと二人部屋だった。
カーテンで仕切られた六畳くらいの部屋の、窓側が自分のベッドで
壁に沿ってちょっとした棚とオイルヒーター。
カーテンをはさんで僕たちのベッドがあったので
寝息なんかもう詳細に聞こえる感じだった。
10時くらいになって、携帯見るのも飽きて
「あー、早く退院してー。」
とか思いながら仰向けに根っころがった。
その時体がビシッて固まっちゃったんですよ。
久々の金縛り。
しかも体の左半身だけが鉛みたいに動かない。
「アレー?」って思うまもなく
ベッドとカーテンの間に黒い人影がたってるのが見えた。
ありえないんですよ。
隣のおばあちゃんのベッドとの隙間はほんとに15センチくらいしかないし
その15センチはひだひだになったカーテンで占められてる。
それ以上にその人物の真っ黒具合がすごい。
結構明るいのに墨で塗りつぶしたように真っ黒。
「あぁきやがった」と思った。
見かけるだけなら目をそらして知らないフリをするところなんだけど
真横に立ってるしガン見されてるからそういう訳にも行かない。
「困ったなぁ、僕今ちゃんと起きてる?夢かしらー?」
目の前でまさに怪奇現象が起こってても半信半疑な気持ちで
まんじりともせずに上向いたまま(ろくに動けなかった)
その謎の黒い物体が去るのをまってた。
別に慌てないですよ。
もっと怖い奴とかいるもの。
真っ黒なのになんとなく男で30前後ってのは分かるの、不思議なもんだよね。
しばらくしたら黒い人影が動いた。
腕を上げて、僕の肩らへんに触ろうとするのが見えた。
謎の真っ黒とはいえ男性なわけで、
なんだか恥かしいし体は動かなくてどうにもならないしで
声も出せずに「え~?!えー!!」ってなってた。
こっちが動けないのをいいことに真っ黒は僕の上半身をさわさわするんですよ。
卑怯者ですよ。
お化けの痴漢なんて初めて会ったと半ば憤慨していると、
僕の体と真っ黒の体が部分的に重なった。
突如電撃が走ったような痛みが重なった部分に襲ってきた。
冷静で居られないくらいの激しい痛みで
唯一動かせる右腕をばたばたさせてもがいた。
お化けって重なると痛いって事をはじめて知った。
その次の瞬間、真っ黒は天井から逆さまにぶら下がってた。
どうやって移動したのかわからないけど
宙吊り状態の真っ黒が顔をこっちに向けてちょうど頭の真上にぶら下がってた。
度肝を抜かれた。何もそんなに気持ち悪い事しなくてもいいのにと思った。
先ほどの激痛ですっかり怯えてしまっていた僕は何故か必死で謝った。
「すんません勘弁してください、帰ってください。すんません勘弁してください。」
小声で延々と繰り返すも、真っ黒は聞いているのかいないのか反応なし。
しかも真っ黒でよく分からないが顔の下半分から
にょろにょろと紐のようなものが大量にはみ出してる。さっきまで出てなかったのに。
外から光が入ってくる影響で、ベッドの横より天井のほうが明るくて
髪の毛の一本一本までくっきり見えるのに
真っ黒はずっと真っ黒なのはなんでだろうと思った。
幻覚なら消えてくれって心から頼んだけど、真っ黒はどこにも行かなかった。
そしてどうやってるのか分からないけど徐々に降りてきた
これはまた重なるなと把握した僕はもう必死で「勘弁してください」を無限ループ中。
しかしまぁ、案の定僕の頭と真っ黒の頭が重なって激痛再来。
このとき考えてたのがアホらしいけど、
霊能力者なんてみんな嘘吐きだってこと。
霊と話せるならコイツどけてくれって思った。
何にも聞き入れてくれないじゃないかこんなに謝ってんのに!
もう涙目でぶりぶり怒ってた。
怒りついでに唯一自由になる右腕を一生懸命持ち上げて
左上のほうにあるはずのナースコールを探す。
もう左側の体全然動かなくてホント苦労した。
やっとこさナースコール捕まえてボタン押した瞬間、
真っ黒がちょっとだけ上に戻った。
頭が重なって痛い状態から抜け出せた安堵感と疲労で僕は真っ黒をじーっと見てた。
ずるいのがさ、
ナースが歩いてくるのと比例して真っ黒がちょっとずつ薄くなっていくの。
お前ここまでやっといて消えるのかよって思っちゃった。
ナース呼んだ手前まだ居ろよって。
結局ナースがドア開けるのと同時くらいに見えなくなって、
夜中に呼びつけた僕に彼女聞くわけです。「どうしたんですか?」
苦笑いですよ。
見せ付けてやろうと思ったのに居なくなっちゃったし。
でも適当な返事が思いつけなくて
「いや、おばけが・・・。」
ナースも苦笑い。真っ黒は最後まで卑怯者だった。
ちなみにその後三日くらいで退院した。
次でたらすげー文句言ってやろうと思ってたけど
真っ黒は二度と出てこなかった。
と、言う笑えばいいのか怖がればいいのかよく分からない話でした。
ちなみに真っ黒がスポーツ刈りだった事をお伝えしときます。
不埒なスポーツ刈りです。
お化けとゴキブリだけはホント手に負えないといつも思います。
まったく話がつうじねぇ。

