可視範囲ギリギリのところに何かがいる
766 :1/2:2011/03/02(水) 21:19:27.00 ID:uzCyXnUO0
河川敷の話のものです。
学校帰りに先輩数人、同級生数人と連れ立って帰るのが日課だった。
帰る途中にある繁華街で寄り道するのもいつものことだった。
ある先輩(Bとする)がミスドに行こうと言い出した。今はやってないが、昔はいくらか買うとスクラッチ式ポイントカードをくれて景品がもらえた。
手元に6点あるから7~8人で行って何か食えばたまるだろうとのこと。で、みんなでむかった。
そこの店は道路側に全面ハメ殺し窓と入り口があるタイプのお店で、店の前には歩道と片側1車線の道路があった。
店は角ではなく中心にあり、入り口を背にして右へ行くと路面電車の駅、左に行くとバスターミナルなどがある大きな道路があった。
店の前の歩道に自転車を停めワイワイ話しながら入っていく。
みんなが購入していくなか一人迷ってなかなか決まらず最後になってしまった。ちなみに選んだのはコーンスープとプレーンクルーラー。
人数が多いので店の奥の席でみんなが座っている。運がいいのか悪いのか自分はその先輩(見える人:Aとする)の正面。
友達や他の先輩達は眼の前に座りみんなでスクラッチをしたりくだらないことを話しながら時間が過ぎていく。
自分がスクラッチを削ってなかったことを思い出して削る。1点・・・
B先輩に渡すと、交換してくる!といってカウンターのほうへ。一番奥に座っていたので自分が椅子を前に出して後ろを通ってもらう。
通った後に席をもどし、ふと前を見る。自分は道路に向かって座っていたため窓が目に入る。
片側1車線なのにその店の前にはバス停になっており、学生達がバスを待って立っている。
それなりに人通りもあるのだが何か変だなと思っているとじっと見られているのに気づく。
A先輩が自分のほうを向き、じっと見つめている。顔はすでに真っ青だ。他の人は気づいた様子はなかった。
何があったかわからず、どうしたんですか?と聞こうとしたときに気づいた。
目の可視範囲ギリギリのところに何かがいる。先輩のほうを見ながら目の上のほうに意識をもっていく。
窓の向こう側に立っている男子学生の頭4つくらい上の何かが立っている。そしてじっとこちらを見つめているように感じた。自分を、ではなく先輩を。
いつから見てたのかはわからないが自分もびびって固まってしまい言葉が全くでない。イヤーな汗がじっとりでてきたそのときに
もらってきた~、とB先輩がもどってきた。その瞬間A先輩は大きく息をして自分にもう大丈夫だよ、と。
その場でさすがに話すのはまずかったのか、何があったのと聞かれてもA先輩は話をごまかしていた。
後日改めて聞くとこんな感じだったらしい。
最初バスの音が聞こえたらしい。
もちろん店内は有線が流れていたし、ガヤガヤと騒がしい人の会話があったにもかかわらずだ。
その瞬間から寒気がとまらず、そのバスから何かが降りてきたらしい。
その何かが店の前の道路を行ったり来たりしていたらしい。
先輩いわく、すごい大きなドライアイスが窓の向こうで歩いている感じで、寒気が近くなったり遠くなったりしていたそうだ。
それがある時から寒気の動きがとまったそうだ。それも極寒状態で。
自分の後ろで止まっている、と気づいてからは一瞬も気が抜けない状態だったそうだ。
そのときに自分が気づいたらしく、心の中で自分に見るな、見るなと唱えていたそうだ。
あれはなんだったんですか?と聞くと、先輩もわからないとのこと。
前に線路で見たようなものとは比べ物にならないものだったそうだ。
先輩の家族の女系はみんな「見える」そうだが、それをどうにかすることはできないそうだ。
なので、そういった寒気を感じたときは全力で逃げるか、離れていくのを待つしかないそうだ。
人が複数乗れる乗り物にはたまにあういうことがあるから嫌なのよね、と苦笑いしながら、
自転車の荷台も結構あぶないのよ、とのこと。
この間はあなたは2ケツだったから既に席がなかったけど、あの子はママチャリで一人でこいでたでしょ?だから引っ張られたのよ、って。
その日のうちに荷台をはずしたのは言うまでもなく、そのときを境に自分も「見える側」にたった事に後日気づかされた・・・。

