毎年恒例の家族旅行

303 :100円:2009/07/20(月) 00:29:55 ID:kjiv7hqC0
まぁ俺の弟の行動力が引き起こした事件はオカルト系、非オカルト系含めて多々あるが、
それはまた今度ってことで今回皆に聞いてもらいたいのはメイン父親なんだ。

小さい頃からずっと当たり前だと思ってたことがあって、それは俺の父親がほとんど家にいないことなんだけど、
俺の父親は毎日午後5時くらいに帰ってきて9時にはまたでかける。休みは1年に一回夏休みにいく家族旅行くらいだった。
幼稚園のころ、他の友達が父親の話をするのを聞いて、あれ?俺の家って変なのかな?とか思って今まで過ごしてきた。
今考えると単純に仕事が忙しいとかの理由かなと思うのだが職種なども教えてもらってないので謎のままである。
今回はそんな父親の話なんだ。
俺が小学校5年生のころ。毎年恒例の家族旅行でなんと俺は生まれてはじめて沖縄に行く事になった。
始めての飛行機などに子供心ながら楽しみだった。いつもは表情をあまり出さない弟もどこか楽しみにしている感じだった。


沖縄につくと俺は遊びまくった。綺麗な海で遊び、サンゴ礁に感動したりもした。
鍾乳洞に行った時に父親が「俺は行かない、外で待ってる」と言ったのに違和感を感じたが気にすることなく俺は沖縄を楽しんだ。
沖縄では何故か父親が近づきたがらない場所が多々あった。その時は気にしなかったのだがその度に弟も若干嫌がっていたきもする。
そしてある日の夜。いつもは幽霊嫌いな父親が肝試しをしようというので、レンタカーでよくわからない道を走った。
車内では恐い話で盛り上がった。俺が周りを見渡すとサトウキビ畑のようなとこについた。
何故だかわからないが提灯がたくさん吊るしてあった。お祭りかな?とおもったけど回りには人一人いなかったため少し不気味だった。
そんな道を進んでいくと海岸にでた。そこで車から降りていよいよ肝試しか!?と思った時に遠くの方に数人の人影を見つけた。
若い人達が遊んでるようにも見えた。俺は早く肝試しがしたかったので父親の方を見ると父親は一瞬困った顔をして帰ろうと言った。
俺「なんで???」
父親「気分が悪い。それに時期も悪かった」
俺「ん?」
弟「いいから言うこと聞け、俺もはやく帰って寝たいんだ」
父親と弟意外は理由がわからずに困っていたのだが、弟があまりにもせかすので俺達はホテルに引き返すことにした。
しかしよく考えると疑問点があった。そう、道には俺達の車しかないのだ。
ここまで徒歩で来るには遠すぎるし、自転車やバイクを止めるような所もない。
寒気がして後ろを振り返るが集団はいなくなっていた。俺が後ろを観察していると、
父親「ジロジロ後ろを見るな、殺されるぞ」
と低めの声で言った。最後にあいつらヤンキーだから危なかった。と付け加えて車内は笑いに包まれた。しかし、やはり弟は笑っていなかった。

後日談。
家に帰って写真を現像してみると何枚かに煙のようなものがあったりした。
父親は光のせいだろ、と言っていたが最後まで写真を見ようとはしなかった。
そしてそれらの写真の共通点は撮影場所がどれも父親が行きたがらなかった場所であったということだった。


自分は受験生なので今から少し睡眠&勉強で少し書き込みが遅れるかもしれないっす。
隙をみて書き込むかもしれないんで、その時はヨロシクお願いします。
俺の恐くもない不思議体験を聞いてくれて嬉しかった。
是非皆がよければ俺の家族の話をもっと聞いてもらいたい。

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