入院されてたんですか!?

151 :1/2:2008/11/28(金) 15:40:48 ID:VGvzITUZ0
ほんのり怖い…かな?

母方の婆ちゃんが亡くなったときの話。
受験生だったからあんまし見舞いに顔出せないうちに入院から数ヶ月であっさり癌で他界した。
あっさりっつっても癌だし、相当苦しかったみたい。
家族が病室で婆ちゃんの亡骸を車に乗せる為に荷物とか纏めてんのに、
自分はショックで真っ暗な真夜中の病院の受付フロアの椅子に座ってぼろ泣き。
まぁ怖がりのくせに独りでそんなとこに居たのも、
もしかしたらまだ病院に居る婆ちゃんの霊に会えるかもしれないなんて期待してたんだけどねw
結局会えなかったなー。

そんで、お通夜。
母方の実家は住宅街で昔から馴染みがある付き合い以外の家とはそんなに交流ないんだよね。
母とか叔母の料理の手伝いしてたら、段々親戚とかご近所さんがお悔やみに来た。
その中で、近所のおばさんの顔色っていうか表情?が微妙でさ。
「お婆ちゃん、入院されてたんですか!?」って驚いてるの。
かれこれ数ヶ月くらい~なんて父親が病気のこと話したら、
「うそ……だって今日の朝、お婆ちゃん見ましたよ!いつものお掃除で…」って言われた。

いつもの掃除っていうのは実家の家の前に桜並木みたいな場所があって、
そこの落ち葉とかをホウキで掃除するのが婆ちゃんの日課だったんだよね。
誰に頼まれたわけでもないけど、他に誰もやる人もいないからねーって
10年くらいやってたのかな。
そのオバさんが先週その桜並木の脇を車で通りかかったら
せっせとうちの婆ちゃんが掃除してたんだそうな。
だから、昼ごろに設置された葬式の看板を見て驚いたって言ってた。

まぁ本当に他に誰かやる人なんて居ないみたいだし、
婆ちゃん側の家族も皆夜遅くまで働いてるから掃除なんてする暇があるわけないって。

見間違いならいいんだけど、「あれはS木(母方の苗字)のお婆ちゃんだった」って目撃者が
あとから5人きた時はさすがにびっくりしたよw
体はちっちゃいのに働き者の婆ちゃんだったから、死んだあとくらい
ゆっくりお茶飲んでればいいのにねーって親族一同で泣き笑い。

自分は諦め切れなくてその桜並木なら婆ちゃんに会えるのかって夜にそこに行ったけど
散歩中のチワワにしか会えなかったw


後日談だけど、埋葬から帰ってきて一番乗りで家に上がったら白いモヤ?みたいなフワフワしたのが
廊下を横切っていきました。
追いかけたけど、何もいなかった。
後ろにいた妹も何か複雑そうな顔で廊下見てたよ。
自分は霊感ゼロなんで、それっぽいの初めて見たなあ。
しつこく婆ちゃんに会いたがってたから、少しだけ会いにきてくれたんだろうかって
都合よく思い込んでみる。
長文すいませんでした。

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