白いワゴン車に撥ねられて

422 :本当にあった怖い名無し:2008/10/16(木) 23:43:50 ID:TpvPDkvR0
小学五年生の頃、確か夏休みが始まる前の7月の上旬くらいの事だったと思うが、
うちの前の見通しのよい真っ直ぐな道路で
近所に住む小学一年生の女の子が登校途中に
白いワゴン車に撥ねられて搬送先の病院で数時間後に亡くなる…という事件があった。
道路の向こうに友達を見つけたので
走って追いかけようとして道路を横切ろうとした瞬間に
向こうからやってきたワゴン車にドンとぶつかったらしい。
(しかも、その友達は彼女の存在に気付いていなかった)
学校に行くとその事故の話で持ちきり、給食の時間に彼女の死が校内放送によって告げられた。
五時間目の授業は中止、全校集会が開かれて彼女の死を悼むと共に一分間の黙祷が捧げられた。
みんな目を閉じて真剣に黙祷を捧げている時、
私の近くに居た男子がうつむきながらヘラヘラ笑っていた。
しょっちゅうふざける事の多いヤツだったが、
こんな時に不謹慎な…と子供心に感じたものだ。
数ヵ月後、その男子が交通事故に遭った。
自転車で友人数人と走っていたら曲がり角から出てきた車にぶつかったのだという。
命に別状は無かったものの、彼は骨折やら何やらで三ヶ月ほどを病院のベットで過ごす事となった。
ちなみに、彼がぶつかった車も女の子が撥ねられたのと同じメーカーの白いワゴン車だった。
祟りって言うのか、そういうのってこういう事かなぁって思った。

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