このような形でお手紙する事をお許しください

34 :本当にあった怖い名無し:2008/08/17(日) 19:13:42 ID:9n+sN9va0
昔、まだ中学生の頃。休みの日に、ひとりで家に居ると、
不意に玄関のチャイムが鳴った。一回、鳴った後、連続して二回。
二階に居たので、階段を降りて玄関に向かうと誰もいない。
代わりに、床に何か小さな紙片が折りたたんで置かれていた。
恐らくは、ルーズリーフを手で千切ったものだろう。

不思議に思って、それを拾い上げると、どうやら折りたたまれた中に
何かが書かれているらしい。
開いてみると、筆ペンか何かで、達筆の文字が書かれていた。
内容は大体、こんな感じ。

『このような形でお手紙する事をお許しください。
どうしても、お伝えしなければならないことがあります。
あなた様の隣の家に住んでらっしゃる一家は凄く危険です

あれらは○○(達筆すぎるのと難しい漢字だったので解読不能)で
××(同じく)なのです。この前も、庭で△△△(よく分からん文字)を
していました。このままでは危険です。
今すぐ、この街から出て行ってもらうのが宜しいでしょう』

多分、大体そんな内容。
でも、私の家は角地に立っていて隣と言えば空き地。裏手は小さな商店で庭は無い。

取り合えず、家向かいの川沿いで、ゴミ焼きに使っている一斗缶に放り込んで燃やしておいた。

前の話へ

次の話へ