これで美味いものでも食べなさい

710 :本当にあった怖い名無し:2008/07/10(木) 09:46:42 ID:+z00VOTD0
この間「ゴジラVSビオランテ」を見た夜、自衛隊員になって怪獣と戦う夢を見たなあ。
何故かビルの中にある男子トイレを包囲して、入り口から中に向けて銃を乱射。
そしたら何故か人間サイズのエレキングが小便しながら出てきて、俺たちに向かってくるんで「汚ねぇッ!」と俺達が逃げ出す夢。

まぁそれはそれとして。
広島にある大学時代、アパートで1人暮らしをしていた頃の話・・・だからもう10年ぐらい前になるのか。
バイトから帰ってきたら、コタツの上に灰皿とまだ煙の出てる煙草が1本。
「これで美味いものでも食べなさい」というメモの上には1万円札。
鍵を開けて部屋に入ってたんで、確かに施錠はしてたはず。
スペアキーは親に渡してあったんで、親父が来たんだと思ったから「メシ代ありがとう」と携帯に電話したら
「何のことだ」と言われた。いい歳して照れ隠ししやがってとと苦笑したんだが、よく考えると親父は長崎に単身赴任してるのだ。
いまどこだって聞いたら、長崎だと言うんで「どこの長崎だ」と聞き返したら「アホかお前は」と言われた。ごもっとも。
大体、煙草から煙が出て立って事は、それほど時間が経過してないってことだ。
その後すぐに大家に連絡入れて事情を説明。
とりあえず近くの交番から警察官を呼んでもらった。

数時間後に犯人が判明。
隣の部屋に住む人(俺と同じ大学生)の、親父さんだったらしい。
息子を驚かそうとたずねてきたが留守だったようで、スペアキーを使ってメモとメシ代というサプライズを置いて帰ったそうなのだ。
俺の部屋と間違えて。

ただおかしいのは、隣と俺の部屋とでは当然「鍵」が違うはずだ。
しかしその親父さんはスペアキーを使って確かに鍵を開けて中に入り、再び鍵をかけて帰ったと言うのだ。
検証のために、そのスペアキーで俺の部屋を開けるかどうか俺と大家、となりの人とその親父の立会いでやったんだけど、当然開くはずも無く。
俺の鍵のかけ忘れ、親父さんが鍵を閉めたと勘違いした───という結論に落ち着いたんだが、俺も親父さんも「??」って感じ。
「家宅侵入」の親父さんは、とりあえず厳重注意されただけで、別に逮捕とかは無かった様子。

例の1万円は隣の人に返そうとしたんだけど、その人から「父が迷惑をかけてしまった御詫びに」と逆に頭を下げられた。
後日あらためてご両親が謝罪に来たんだけど、やっぱり親父さんは不思議そうに鍵穴を見てた(あんまり見てるもんだから奥さんに怒られてた)。
まあ、それがきっかけで隣の人とは友人になれて、今でも交流がある。

「時空を超えた話」とかを扱ったサイトの話を読んでると、ひょっとして俺の部屋と隣の部屋の時空がつながったんじゃないか?
なんて思ったりすることもある

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