しおりがわり

636 :本当にあった怖い名無し:2008/07/07(月) 19:11:11 ID:NeudArcrO
古本屋で働いてて、買取った本にものが挟まってることはよくある。
たぶんしおりがわりにしたんだろう、写真、手紙、住所ばっちり入ったDMはしょっちゅうで、
個人情報の流出も甚だしい。
こちらで(切り刻んだり)処理して捨てるときもあるけど、
買取り査定中に気が付けば、お客様にお返しできることもある。
写真なんかが挟まってると、それがふつうの写真でもなんとなくこわい。
それで、あるときやっぱり査定中に、文庫本の状態をみてたら、何か立体感あるものが挟まってる。

なんだろう、と開いてみたら、中に挟まってたのは「歯間ブラシ(たぶん使用済み)」。

この本を商品として出すのはちょっと問題があるだろうと思って、買取り不可にした。
挟まってたページに歯間ブラシの跡がくっきり残っていたし。
中古の本を扱っていると、それにどんな経緯があったのか思いめぐらすことがあるけど
一体どうして持ち主が文庫本に使用済み歯間ブラシを挟んだのかは全くわからなくて、未だに気味が悪い。

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