一つだけ忠告しといてあげる

306 :マダムちゃん:2008/06/24(火) 20:27:13 ID:ukWKZac90
外回りの営業のおかげで色々な人に出会う。
今も親しく付き合わせて貰ってる人に、占い師さんがいる。
正確に言うと占い師ではなく、バーのマスターなんだが、
仕事の合間に趣味でお客さんを見て、よく当たると評判なんだそうな。
その評判が評判を呼んで、最近では芸能人もたまに来る。
過去に当選5回の政治家と、中堅どころの女優さんが5人ほど来たそうだ。
(この話、面白いので機会があったらまた書きます。ただし伏字で)
自分は初めて見たときの印象が、オカマちゃん?だと思った事と、
そもそも占い自体を信じないので、見てもらうことはなかった。
仕事帰りに寄って、つまらないグチを話す、居心地のいい店。
そんな感じだった。

ある時、常連の一人が店で暴れだした。
お勘定の持ち合わせがない客に対して、
マスターが「お金は要らないから、2度と来ないでくれ」と言ったのが発端で、
最終的には警察が来て、客もおとなしくなったので話しは収まった。
その客が帰ろうとするとマスターが、
「今までウチにお金落としてくれたから、一つだけ忠告しといてあげる。
あんた近い将来に左手を失う。でも左手はくれてやりな。そのときは辛くても、
命までは持っていかれないから」。
客はニヤニヤしながら帰って行った。

それからしばらくして、左腕を失った元常連客が菓子折りを持って謝りに来た。
話を聞くと、冬の富士五湖にワカサギ釣りをしに行ったときのこと、
船着場で湖を覗きこんでたら、停泊しているボートとボートの間に、
タバコを落としてしまった。
湖が凍っていたので、大丈夫だと思い、右手をボートについて、
左手でタバコに手を伸ばした。
その瞬間、湖面が割れて左手をボートの間に挟まれたまま、固定されてしまったそうだ。
早朝だったため、1時間近く経ってから監視員が発見。
救急車もそれから1時間後に到着。
元常連は、一発勝負で湖の中に潜り、中でボートを蹴って隙間を作り、
逃げ出そうと思ったが、たぶん寒さで這い上がれないだろうとジッとしていた。

そんなことがあって自分も少し信じるようになったんですが、
こんなことを言われた。

マスターに「あんた綺麗な指してるね」と、
両手を掴まれ、手相をマジマジ見られた。
マ「珍しい手相してるね」
自「良いの?悪いの?」
マ「う~ん解らないけど、アタシの処女あげても良いよ」
たぶん占いが目的で来ていないお客さんの内容は言わない、
そんな気遣いだったのだろう。
自「マスターってさ、棒ついてるの?」
マ「あ、おちんちん、女の子の方もついてるよ。両性具有だから。
  たぶんそのお陰で、こういう力がついたんだと思う」とのこと。

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