お母さんと家の霊たち

800 :本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水) 23:27:44 ID:mCXwH+S10
「お母さんと家の霊たち」

初めて行った時の事。
3日目のこの日は彼が、高校の同級生と飲み会の約束をしていて、5人程集まるとの事で私は彼の実家で留守番(?)をした。
お母さんと二人で食事を終え、雑談をしていました。
私達は3歳になる犬(ちなみに、ミニチュア・プードル)を飼っているのですが、連れて行きました。
人懐こい方なのですが、お母さんの声が大きい為、少し引いちゃっています。
(しつけの時に、大きな声を出すので、その影響と思ってます。)
私にべったりで、お母さんが呼んでも少しも近くに行きません。
お母さんは「愛想ないな~」と悲しい顔をして言います。
私は持ってきたおやつの犬用のジャーキーをお母さんに渡します。
すると、寄って行き食べます。
お母さんは、嬉しそうに「お手、おかわり」と、ジャーキーを小さく千切ってあげてました。
(来てから、懐くように、ジャーキーをあげるのはお母さんからにしてます)
少し懐いてきてました。
私は犬がお気に入りの犬用のボール(軟らかくて、噛むと音がする)を持ってきたのを思い出しとってきました。
この犬の場合、投げると銜えたボールを少し近くまで持ってくると投げた人に向かって抛るんです。
受け取ると、寄って来て、ごほうびのジャーキーを千切ったのをあげます。
それを、お母さんにと、まず私が「見ていてくださいね」と書き、実践。
ボールを投げると、私とは全然違う所に抛ります。
この芸(?)はかなりマスターしていてこんな事は初めてです。
あれ?どうしちゃったのかしら?と思っていると、自分でまたボールを銜えて、またさっきと抛った同じ所に抛ってます。
名前を呼んでも見向きもしないで、それを繰り返しています。
え~?何やってんの?
するとお母さんが、「楽しんでるの?」と聞いてきました。
私は、「本当は、ボールを投げた人に返すのですが...」と書きました。
止めようとしないので、ボールを取り上げました。

11時頃に床に付きました。
私は、仲の良い霊感の強い友人と、これまでの出来事をメールしました。
すると、私の横で寝る体制になっていた犬が、壁に向かってちょこんと座り、お手をおかわりと繰り返しています。
すぐさまその事もメール。
すると、「写メ送って!」と着たので、パシャリ。
犬の周りに、白いもやの帯状の様なのが写ってて、直ぐに送信。
友人は直ぐ電話くれて、「これマジやばいよ!」
私「そーだよね~」
友人「この写真彼に見せて、家をお祓いしてもらった方がいいよ!」
私「彼、全く信じてないからさ~」
友人「だね~」
この日は、かなり酔っ払って帰ってきたので、翌日見せました。
私「これどー思う?」
彼は何も答えませんでしたが、暫く血相を変えてました。
彼の実家を出るのは、夜の11時頃だったのですが、お母さんは玄関から出て来て見送ってくれました。
玄関は、曇りガラスの引き戸なのですが、半分開けたままにしてました。
荷物を車の中に積んでいたりしてたら、犬がお母さんの足元でしっぽを振ってます。
お母さんは、「懐いてくれたのね~またおいで!」と嬉しそうに微笑んで犬を撫でてました。
けど、犬の目線、家の奥なんですよね~。

彼の実家のお陰で、彼は少し霊の存在は信じるようになったみたいですが、お祓いをする人を信じられないと言って、
お祓いはしていません。

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