波にのまれた親友

482: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/24 09:16
兄から聞いた話。
15、6年前の9月、当時小6の兄は親友と
2人で季節外れの海水浴に行った。
しばらく泳ぐとすぐに寒くなり
風も出てきて小雨も降り出した。
帰ろうとしたとき親友は
海にビーチボールが浮いているのを見つけ
「取ってくる」と再び海の中へ。
見ていると、親友は高い波に飲まれ
姿が見えなくなった。雨も激しくなり
心配になって兄も海に入り、探していると
突然近くに親友が顔を出した。
「溺れそうだったよ。手ぇ貸してくれ」
ほっとして兄が手を貸した瞬間、
親友はまるで鉄の塊のように重く…
私には兄がいない。

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