肉の塊
女房の祖父が、昔、貨物船の船乗りでおもしろい話をいくつか聞いています。 そのひとつ、「肉」というやつを‥‥ その名の通り、肉の塊らしいんですけれども、直径3~5メートルぐらいで、 表面に毛がびっしりと生えていることもあれば、 象かカバのような皮膚のようなこともあり、 顔も何も無く、ただの円形の肉布団のようなこともあれば、 顔のようなものがついていて、1メートル近い長い鼻がついていることもあり、 ただ波間に漂っていることもあれば、明らかに意思を持って泳いでいたり、と。 祖父はパナマやキューバの方で10回ぐらい見たことがあるそうです。 もうひとつ、「ブヨブヨ」というのも聞きました。 これは半透明のブヨブヨした感じの物体で、空に浮かんでいるそうです。 大きさはコンビニ袋ぐらいのものから、直径2メートルぐらいまで色々。 夜だとほんのりと光っていることもあるそうで。 これまた、何をするわけでもないんだそうですが、 祖父は一度つかまえようとして触れてみましたが、 プヨプヨとした触感だけで、ツルンと逃げられてしまったそうです。