吹奏楽部の合宿

258 :本当にあった怖い名無し:2008/02/09(土) 00:53:55 ID:uffZfMOXO

>>251を見て思い出した。
高校生2年生、吹奏楽部の合宿での話。
合宿は毎年、少し離れた山の峠のペンションを貸し切って行われていた。
合宿の後半には毎年恒例の肝試しがある。
ぐるっと1周する茂みの中の山道がコースで、4箇所あるコーナーで2年生が1年生を驚かせるというもの。
私は最初のコーナーで後輩を驚かせる係だった。
後輩の肝試しが全員終わったので、私は他の2年生を回収するために一緒にいた友達2人とコースを進んでいった。
2番目のコーナーに近づいたとき、突然私の目の前上方に真っ白い大きなてるてる坊主のようなものがぶら下がってきた。
よく見ると、手も足もある。ただ顔も体も真っ白で、だらんと力無くうつむいてる感じだった。
先頭を歩いていた私は一瞬びくっとしたが、(次の2年生はこれで1年生を驚かせたんだな)と思い、振り返って友達に言った。
「○○ちゃんたち、凝った仕掛け作ったんやね~」
後ろの友達2人がぽかんとした顔をした。「だって、あれ・・・」指をさしながら振り向いた先には、なにもぶら下がっていなかった。
怖くなって急いで皆を回収して戻った。
ペンションでその話をすると、オーナーが、昨日峠を挟んだ向こう側の林で首吊り自殺をした人がいたことを教えてくれた。
ただの見間違いだったかもしれないけれど、自分的にはぶら下がった白いものと首吊りが結びついてほんのり怖い話だった。

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