腰の曲がった婆さん

940 :本当にあった怖い名無し:2008/02/03(日) 16:54:47 ID:omSJP2X70
俺がまだ小さい頃(小学?保育園?)に体験した、異様に鮮明に覚えている記憶の話なんだが。
俺の家系は何人兄弟かのうち、一人二人は霊感を受け継ぐ家系で、一人っ子の俺は当然の如くそれを受け継いでいた。
父の話によると(母親は俺が小さいときに離婚済み)、誰もいない場所で楽しそうに会話をしていたり、話しかけていたりしていたらしい。
ちなみに。父親は家族内で一番霊感が強い。

その頃は父親がよく友人と地元の酒屋へ出かけていて、俺もそれに付いていっていた。
でも大人の会話に入る余地なんてなかったし、正直何を言っているのかさえも理解できていない。
つまらなさから、店内をうろうろするのが精一杯の暇つぶしだった。
父親たちがいる場所から厨房までは、トイレへと続く通路によって隔てられている。
厨房を覗いて人間観察するのが好きだったが、そのときにふと、トイレが気になった。
トイレは 女子便│壁│男子便 に分かれてるんだけど、その壁のところに、腰の曲がった婆さんがいたんだ。
トイレから出てきたのかと思ったのだが、その場から動じない。不思議に思った俺はしばらくその婆さんを凝視していたんだが、突然寒気がして父親のところへと逃げた。
父親に「トイレに変な婆さんがいる」的なことを言ったら、父親は○○(言葉はもう覚えていない)と言ってこいと言われたのでそれを伝えるべく、婆さんのところへ行ったが、案の定すでにいなくなっていた。
小さい頃から引っかかっていたのだが、その婆さん、どこかで見たような気がするのだ。
まあ、今となっては確認するすべはないけれども。
長文・駄文ですまん・・・

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