オッサン

440 :本当にあった怖い名無し:2008/01/13(日) 19:41:09 ID:WchZBpMiO
3年前の年末、冬休みで実家に帰ってきたときの話。

俺の実家は線路に面しており、近くには記憶に残ってる範囲で4回も人身事故が起きてる踏切がある。
小学生の頃には2度も人身事故の現場を見たり。
とりあえずその踏切では昔から事故が多発している。

ここで本題に入るが、実家着く頃には夜中1時を過ぎてて、疲れたぁとか思いながら最寄り駅から線路添いを歩いてたら、その踏切から約20M先のフェンスの内側にオッサンを見かけた。
そのオッサンはレールを見つめたまま、俯いてつっ立ってた。

はじめは線路工事の方かなとか思ってたが、近づいてみると異様な事に気が付いた。

オッサンの気配が全く感じられない。

普通、誰かいるときは直感だけど何かしら気配を感じるはず。
俺が近づいてもそのオッサンは直立不動のままレールの一点だけを見続けていた。

さすがにヤバいと感じ、とりあえずその場から少し遠ざかった。
今も後悔しているが、遠くなら大丈夫だと思って振り返ったら、さっきまでレールに向いてたオッサンの体が俺の方向に向いてて、オッサンと目が合った気がした。

オッサンの目は白目の部分が黒くなってて、顔は裂傷やら血やらで人間の顔とは言えない有様だった。

それを見た俺は実家まで猛ダッシュ。幸い50メートルも離れてなかったので、なんとか無事に帰り、そのまま布団に直行。

次の日の朝、母親にこの事を話したら、一昨日(俺が帰ってきた日の前日)、人身事故があって、俺がオッサンと遭遇した場所近辺に男性の死体が転がっていたという話を聞いた。


話はここまで。幽霊かどうか確かではないけど、今でもあの時の顔を思い出す度に深夜のトイレ行けなくなるorz

一昨年、去年と実家に帰ったがオッサンに遭遇しなかった。オッサン成仏したのかな?(´・ω・`)

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